中目黒の人気のフレンチ、『クラフタル』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
シャトー・タルボ、カイユ・ブランに合わせる、五皿目の料理が届く。
鰆のミキュイ。
テーブル上で、ハマグリのソースが注がれる。
白と緑のソースが自然な絵になる。
鰆はほとんど生の食感。
鰆は身が柔らかく崩れやすいが、実に綺麗な状態で調理されている。
付け合わせは、タラの芽のフリット。
苦みに春の息吹を感じる。
ペアリングされるパンは、ヴィエノワズリーのエスカルゴ。
6種類目のワインは、ブルゴーニュ、ボジョレーのドメーヌ・デュ・ヴィスー、ムーラン・ナ・ヴァン、レ・トロワ・ロッシュ、2013年。
ドメーヌ・デュ・ヴィスーはボジョレー地方南端の村、サンヴェランで17世紀から続く家族経営のドメーヌ。
華やかな果実味、まろやかなタンニンを持ち、黒果実の凝縮感が素晴らしい。
使われるガメイはリュット・レゾネで栽培され、自然酵母が用いられている。
六皿目の料理は、イノシシのソテー。
赤は、食用ベゴニア。
ラギヨールのナイフがすっと通る。
こんな柔らかなイノシシ肉は珍しい。
旨味が詰まったイノシシに、彼女もにっこり。
付け合わせのパンは、薄切りのフランスパンの上にイノシシのラグー、クリームソースを乗せ、焼いたもの。
付け合わせというより、これ自体がりっぱな料理。
7種類目はディジェスティフ、プレミアム・ラム。
ロン・サカパ、センテナリオ、X.O.、ソレラ・グラン・レゼルヴ。
グアテマラのラム酒である。
香りも味わいも、ここまでくればコニャックのX.O.に極めて近くなる。
グアテマラ東部の街、サカパの創立100周年記念として1976年に造られ始めた特別なラム酒。
ホワイトオークの樽で25年以上熟成された、最上級品なのだ。
プレデセールは、鳥の巣の中の卵のようだ。
食材は、リンゴ。
上にかかっているのは、リンゴのエスプーマ。
ガラスの器の中には、このデセールに使われているハーブや調味料が詰められている。
これがナツメグでこれがカルダモン・・・説明を受けたが、とても覚えきれない。
コーヒーもガラスの器で出される。
深煎りの濃いコーヒーの香りが素晴らしい。
デセールは、瀬戸内海豊島のレモンのソルベ。
レモンの皮、白い部分、そして果肉を使い分けた、三種類のソルベ。
甘酸っぱい爽快感がたまらない。
窓の外には、目黒川の桜。
花見の季節は既に満席とのこと。
今夜の料理もワインも素晴らしかった。
大土橋シェフと川上マネジャーに料理とワインのお礼を述べ、店を後にする。
彼女と過ごす、中目黒の夜は素敵に更けていきました。

















