ちょっと以前のこと。
彼女と二人で訪れたお店は、北参道の隠れ家フレンチ、『ロクターヴ・ハヤト・コバヤシ』。
一か月ほど前に、ある食材を使った料理をリクエスト。
今夜はその料理を食べに訪れたのだ。
今夜はテーブル席に着席。
前回はシェフとも話ができるカウンター席を選択したが、今夜は広いテーブルで彼女とのんびり話すことを優先。
厨房では、小林シェフが忙しく料理を準備中。
ここは打ちっ放しのコンクリートの壁と天井に、カウンターも鉄板がむき出しの無機質な空間。
私たちのテーブルの上にのみ、ただ一つの装飾と言えるシャンデリアが輝く。
テーブル・セッティングもシンプル。
でも小林シェフが生み出す料理は、有名な大手フレンチにも負けない素晴らしさ。
白のボトルは、前回と同じブルゴーニュのものを選ぶ。
彼女がこのボトルを気に入ったのだ。
ドメーヌ・フィリップ・シャヴィー、ブルゴーニュ・シャルドネ、2014年。
とてもAOCブルゴーニュとは思えない、素晴らしい果実の凝縮感。
使われているぶどうの95%が高樹齢のピュリニー・モンラッシェで、残り5%がムルソーという驚きのブルゴーニュ・シャルドネである。
アミューズブーシュは、お馴染みの一品。
缶詰のような陶器が届く。
中には、軽くスモークをかけたクリームの上に、キャビアが載せられている。
香が素晴らしい。
クリームの下には、長野産サーモンのタルタル。
白ワインが進む、嬉しいアミューズだ。
二皿目は、手の平に大事に乗せられた牡蠣。
長崎産の牡蠣がキタアカリのピューレの上に乗り、牡蠣の上には金柑とクローバー。
三皿目は、青森産ヤリイカ。
八朔、カラスミが添えられ、上に散らされている黄色い花は、アスパラガスの花。
白く見えているのが、ヤリイカ。
トロトロで美味い。
ヤリイカの下には蕾菜、そして春菊のソース。
熱々のパンが届く。
入れ物は紙袋?、いえいえ陶器なのです。
小さなピッチャーには、エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル。
カリッと焼きあげられたパンが美味い。
オリーブオイルにシャンデリアが映っている。
北参道の隠れ家フレンチ、『ロクターヴ・ハヤト・コバヤシ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。














