今夜は彼女と白金台の『ザ・テンダー・ハウス』に行くことにした。
外苑西通りに面して広いテラスがあり、春や秋にはそよ風を感じながらテラス席で食事をするのも楽しい。
テラスの前を通り過ぎ、広いエントランスを入る。
1階はバーを備えたレストランで、2階には結婚披露宴用のホールがある。
テーブルに案内されると、頼んでおいたワインがすぐに届く。
ヴーヴ・クリコ、ポンサルダン・ブリュット、イエロー・ラベル。
「あら、今夜はヴーヴ・クリコなのね。ありがとう」と、にこっと笑う彼女が可愛い。
お店の中は”大人向きの照明”なので、写真が上手く撮れない。
前回はここでシャルル・ド・カサノヴを二本飲み、カイピリーニャまでガンガン飲んだので酔ってしまった。
今夜は用意してもらったヴーヴ・クリコ二本だけにすることにしよう。

アミューズ・ブーシュは、アボカド。
潰したアボカドにクリームチーズやハーブが練り込まれている。
仔牛タンのカルパッチョ、トマトサルサ、レッドオニオン、コリアンダー。
盛り上げられた野菜の下に、タンが隠れている。
この料理を二人に取り分けるのは、至難の業。
野菜を脇に寄せ、その下からタンを引っ張り出して取り分ける。
その横に野菜を乗せ、最後にレモンの輪切りを飾り付け。
見ても綺麗だが、食べるとすこぶる美味。
秋刀魚とインカの目覚めのガトー仕立て。
「おや、秋刀魚の押し鮨みたいですね」と私。
「いえ、秋刀魚の下はインカの目覚めで、ケーキに見立てた造りです」とホールスタッフ。
確かにメニューにはガトー仕立てと書かれており、押し鮨仕立てにはなっていない。
これを二人に取り分けるのは容易。
最後にバルサミコソースをスプーンで掬い、大きさを変えた点にして飾り付け。
「本当に上手いわね」と彼女に褒められ、嬉しくなる。
こだわり産直野菜のグリーンサラダ。
大きな皿に山盛り。
アップルビネガードレッシング。
たっぷりのドレッシングが嬉しい。
二人に取り分けても、たっぷりな量がある。
ヴーヴ・クリコのボトルが空になったようだ。
二本目を抜栓するようにスタッフに合図する。
白金台の『ザ・テンダー・ハウス』で彼女と過ごす楽しい夜は、続きます。










