
高輪の『ザ・プリンス さくらタワー東京』で彼女と過ごす楽しい一日の続き。
テーブルにシャンパーニュをセットし、彼女の到着を待つ。

彼女が到着し、シャンパーニュを抜栓。
持ってきたシャンパーニュは、ボーモン・デ・クレイエールが造る、ボーモン・グランド・レゼルヴ、ブリュット。
ボーモン・デ・クレイエールは、マルドゥイユ村のぶどう栽培農家が共同で1955年に設立したメゾン。
マルドゥイユ村は白亜質土壌でピノ・ムニエ最高のテロワールと言われていることから、ムニエを使った良質のシャンパーニュ造りを目指している。
ところで、ボーモンとは美しい丘、クレイエールとは白亜質土壌の意味。

ボーモン・デ・クレイエールのシャンパーニュの特徴は、”クール・ド・キュヴェ”を使用していること。
第一搾汁のキュヴェを更に精製して得られる貴重なキュヴェが、”クール・ド・キュヴェ”なのだ。
柑橘系のフレッシュな香り。
熟したフルーツのニュアンスを持ち、複雑な熟成感が後に続く。
「コクがあって美味しい。黒ぶどうの比率が高いみたいね」と彼女。
「ピノ・ムニエ60%、シャルドネ25%、ピノ・ノワール15%だよ」と私。

今日のシャンパーニュは、彼女も気に入ったようだ。
ミュズレも綺麗。
コレクションに加えることにしよう。

シャンパーニュのお供は、チーズ。
彼女が好きなフルム・ダンベール。
フランス中南部のオーヴェルニュ地方の、牛乳で造られる青かびのチーズ。
ロックフォールやスティルトンは塩分が強いので、彼女はあまり好きではないのだ。

続いて、ベームスター・クラシック。
オランダの牛乳から造られるハード・タイプのチーズ。
熟成が進み、アミノ酸のジャリジャリ感があってとても美味い。
私の影響で、最近は彼女もハード・タイプが好きになっている。

そして、定番のブリー・クール・ド・リヨン。
フランスの牛乳から造るクリーミーな白カビのチーズ。
あまりに普通の選択だが、個性の強い青かびとハードと合わせると、これが美味いのだ。

チーズ用にクラッカーも買ってきた。
チーズ用には、食塩、香料、着色料等を一切使用していないものが必要なのだ。

そしてプロシュート。
ホテルのルーム・サービスでサラダを頼み、その上にプロシュートをガバッと載せて食べるのが好きだ。

実は、今日は大いなる勘違いをしていた。
このホテルのディナーのルーム・サーヴィス開始時間は18時だと勘違いしていたのだ。
実際には24時間サーヴィスがあり、18時開始は別のホテルだった。
勘違いのため、ちょっと重めのサラダを幾つか丸ビルで買ってきた。
この生ハムのサラダの他に、写真撮影を忘れたが、ペンネ・ジェノヴェーゼのサラダ、鶏カツのサラダも購入。
シャンパーニュの次は、ブルゴーニュを抜栓。
『ザ・プリンス さくらタワー東京』での楽しい一日の続きは、また明日。