
スパークリング・ワインをあっという間に飲み干してしまったので、赤ワインを抜栓。
リストの一番下部に掲載されていたフランシスカンのオークヴィル・エステート、カベルネ・ソーヴィニヨンを注文。
でも、品切れ。
そこで下部から二番目のペインター・ブリッジ、カリフォルニア・ジンファンデル、2014年を抜栓。
初めて飲むワインだが、ワイン王国30号で最高の五つ星を獲得したワインだそうだ。

ペインター・ブリッジは、優良なワイン造りで知られるJ. ローア・ヴィンヤーズがプロデュースするブランド。
セントラル・コーストの自社畑のぶどうのみを用いて造られたエステート・ワイン。
パソ・ロブルスとロダイの7つの畑のジンファンデルをブレンドしているそうだ。
熟したプラムやブラックベリー、黒胡椒のニュアンスを持ち、果実味溢れるボディをしている。

続く料理は、スモークドサーモン、ドライバジルとガーリックのドレッシング。
サーモンの切り身が肉厚でとても大きい。
スモークドサーモンは彼女の好物なのだ。

サーモンを二人の皿に取り分けるのも私の役目。
実はこのサーモンは昼のメニューには無く、夜のみのメニュー。
彼女が悲しむので、お店にちょっと我儘を言って特別に作ってもらった。

問題はワイン。
ジンファンデルがサーモンに合わない。
そこで、リストの下部から三番目に載っているメルローを抜栓。
うん、これなら大丈夫。
でも、このワインの氏素性は不明。
マ・フェルメット、メルロー、2014年。
ラングドックのオーガニック・ワインのようだ。

色合いは、紫がかったルビー色。
ダークチェリー、フランボワーズの香り。
バニラ香も感じるのは、樽を使っているのかも。
熟した果実味、まろやかなタンニンを持つ、バランスの良いミディアム・ボディ。
これならサーモンにも合わせることができ、次のハンバーガーの良いお供になる。

いよいよ目的のハンバーガー。
彼女が頼んだのは、アボカドチーズバーガー。
サイドメニューは、ハンドカットフレンチフライ。
パテに厚みがありかぶりつけないので、二つにカットしてもらった。

私のは、チーズバーガー。
サイドメニューはスイートポテトフライ。
牛肉100%のパテは、重さが200g。
かぶりつくために、ギュッと押さえるが、なかなか薄くならない。

無理してようやくかぶりつく。
肉汁がしたたり落ちる。
これは美味い。
メルローとジンファンデルとの相性もばっちり。

食後はパイ。
『Bubby's』は、元々はパイ屋としてニューヨークに開業したのだ。
今日のパイは何なのか、二人で見に行く。

彼女が選んだのは、ウイスキー・アップルパイ。
一口食べさせてもらうと、ほのかなウイスキーの香りが心地よい。

私のは、ピーカン・メープルパイ。
ピーカンパイが好きなのだ。
上にはピーカンナッツがいっぱい載っている。
メープルシロップとブラウンシュガーで味付けし、オレンジピールで風味付けされている。

アメリカン・パイは大きさも魅力。
大きなカットのパイにホイップクリーム、今日だけは自分を甘やかすことにする。
コーヒーも大きなカップにたっぷり。
結構ローストが強くて濃いのが嬉しい。
『SHAKE SHACK』には振られたけど、『Bubby's』で思いっきりアメリカンな料理を楽しんだ、彼女と過ごす楽しい午後でした。