シャンパーニュを三本飲んだ後は、赤ワインを抜栓。
エシェ蔵さんが選んだワインは、ブルゴーニュ屈指の女性醸造家、アンヌ・グロのシャンボール・ミュジニー、ラ・コンブ・ドルヴォ、2010年。
素晴らしいピノ・ノワールに感謝。
それにしても、ブルゴーニュのグロ一族の活躍には目を見張るものがある。
日本ワインを飲まない私にとって、色々な日本ワインの話がとても新鮮。
私が飲んだことのある数少ない銘柄を挙げると、その内の1本が開いているという。
そのワインは、四恩、窓辺、2013年。
早速グラスに注ぐ。
このワインを前回飲んだのは、熊本市内の赤牛のお店。
一昨年のことだが、あの店の赤牛は美味しかった。
今回の地震で被害がなかったか心配だ。
四恩醸造は、横浜の四恩学園が母体となって2007年に山梨に設立されたワイナリー。
日本のワインの評価が高まっているが、価格は品質以上に高いと思っている。
そんな中で、比較的リーズナブルな価格で販売されているのが四恩のワインだと、エシェ蔵さんに教えてもらう。
熊本ではレストランで飲んだので、それなりの価格だった。
そのため実際のリリース価格を知らなかったのだ。
テイスティング・ノートを書きたいところだが、既に飲み過ぎていて記憶にない。
でも、シャンボール・ミュジニーのあとに飲んでも充分に美味しかった。
アルコール度数は11度と、ちょっと低め。
実は四恩、窓辺を飲んだのは私だけ。
ひなたさんも日本ワインはあまり飲まないとのことで、新しいボトルが抜栓された。
お~、これは5大銘醸の一角、シャトー・マルゴーのサード・ワイン、マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー、2010年。
1997年からサードの試作を始め、やっと2009年ヴィンテージで完成し、リリースを開始したワイン。
生産量は4万本で、フランス、イギリス、アメリカ、日本のみでの1万本/国の限定販売。
日本では80%がレストランに卸され、一般に流通するのはわずか20%。
考えてみると、シャトー・マルゴーよりも入手困難なサード・ワインと言える。
と思いながら、ありがたくいただく。
これは強い。
まだまだ熟成させたくなるポテンシャルに満ちたボディ。
シャトー・マルゴーを飲まなくても、手に入るならこのマルゴー・デュ・シャトー・マルゴーで充分にマルゴーの素晴らしさを堪能できる。
セパージュは、メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、プティ・ヴェルド10%(2009年ヴィンテージ)と、シャトー・マルゴーに較べればカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が低くメルローの比率が高くなっている。
中でも当たりは、フランスのサントモール。
中がとろとろで最高に美味。
ブルーは、熟成が進んでいそうなスペインのカブラレスを選んだ。
でも、見た目ほどピリピリしておらず、臭みも少ない。
ちょっと残念。
これは充分に熟成していて、かなり美味い。
バケットも買ってきたので、その上に載せて食べると、赤ワインにベスト・マッチ。
それにしても、今夜は良く飲んだ。
エシェ蔵さん、素敵なワインの数々、本当にありがとうございました。
ひなたさん、N嬢さん、お話もとっても楽しかったです。
皆様、またお会いできますことを楽しみにしています。