今夜は何を飲もうかと、セラーを検分。
随分以前にロサンゼルスで購入したワインを見付けた。
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのアルテミス、カベルネ・ソーヴィニヨン、ナパ・ヴァレー、2007年。
スタッグス・リープといえば、1976年の”パリスの審判”で名だたるフランスの銘醸ワインを抑え、カベルネ・ソーヴィニヨン部門で第一位に輝き、カリフォルニア・ワインの実力を世に知らしめたワイナリーである。
その時のワインは、1973年のカスク23。
カスク23はスミソニアン博物館にも展示されている歴史的ワインであり、入手困難な貴重品。
一度飲んだことがあるが、その素晴らしさに感激したことを覚えている。
スタッグス・リープは、ナパのカベルネの聖地、シルヴァラード・トレイルにある。
1972年にシカゴ大学の教授だったウォーレン・ウィニアスキーが設立したワイナリー。
翌年の1973年ヴィンテージのワインが、1976年の”パリスの審判”で優勝したとは驚きである。
エチケットの下部には、ウォーレン・ウィニアスキーのサインが入っている。
2012年ヴィンテージのアルテミスを見ると、このサインが入っていない。
アルテミスは牡鹿(スタッグ)を従えて描かれることが多いことから、スタッグス・リープのワインの名前に採用したと説明書きに記されている。
コルクにもトレ-ドマークのスタッグの絵が刻印されている。
そしてオーナーのサインがコルクにも入っている。
新しいヴィンテージのエチケットにはこのサインが入っていないが、コルクにも入っていないのか確かめてみようと思う。
グラスに注ぐと色合いはとても濃く、果実香がふわりと漂う。
熟したプラムやダークチェリー、ビターチョコレートやバニラも感じる。
強いがこなれたタンニンも心地よい。
数年前に若いワインをロスで購入し、私のセラーで寝かせておいたのでとても状態が良い。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン88%、メルロー12%。
フレンチオークの樽で18か月熟成されており、新樽比率は21.5%。
やはりスタッグス・リープは美味い。
今夜も楽しいお家ワインでした。