赤坂の『あじる亭レピス』に私のセラーからワインを持ち込んでのプチ・ワイン会の続き。
今夜のテーマは、ナパ・ヴァレーの銘醸ワイン。
スパークリングはコルカタで購入したちょっと珍しいスラ・ブリュット・ロゼを選んだが、白はテッラ・ヴァレンタインのソーヴィニヨン・ブラン、2010年。
最初の赤は、クロ・デュ・ヴァル、カベルネ・ソーヴィニヨン、2006年。
そして二本目の赤は、ダリオッシュ、ナパ・ヴァレー、メルロー、2007年。
映画「サイド・ウェイズ」にも登場する、今やナパ・ヴァレーを代表する銘醸ワイナリーである。
ボトルに入っているサインは、ダリオッシュの社長、ダニエル・デ・ポロ氏のもので、彼とは何度か会っており、メールをやり取りする仲なのだ。
購入日を見ると2012年4月なので、3年余り私のセラーで寝ていたことになる。
そして2007年は、特に評価の高いヴィンテージでもある。
ダリオッシュは、ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンの聖地、シルバラード・トレイルに荘厳なペルシャ神殿のようなワイナリーを保有している。
オーナーのダリオッシュ氏は、イラン革命前後にイランから米国に移住した実業家で、ロスでのスーパーマーケット事業で富を築き、最高のワイン造りを目指してこのワイナリーを設立した。
ダリオッシュ氏はシラー出身であることから、エチケットにはアケメネス朝ペルシャのダレイオス大王(ダリウスⅠ世)の肖像が用いられている。
素晴らしい果実味と熟成感、そして滑らかなタンニン。
ブラックカラント、ビターチョコレート、そしてスパイスとヴァニラ。
リッチでシルキーなボディ、長い余韻、どれをとっても最高のメルローである。
ダリオッシュのメルローに合わせるメイン料理は、鴨胸肉のソテー。
外面は香ばしく、中はジューシーに焼かれた鴨肉は、赤ワインにも良く合う。
鴨は鳥ではあるが、赤身なので、赤ワインに合わせて美味いのだ。
やはり強い赤には牛かラムが良く合う。
それにしても今夜も良く食べ、良く飲んだ。
ちょっと欲張りのデザート4種盛。
自分のセラーから好きなワインを持ち込んで開くプチ・ワイン会は楽しいものだ。
普段はレストランでは高価過ぎて飲むことが出来ないワインを、思う存分飲むことができるのも嬉しい。
赤坂の『あじる亭レピス』で、彼女と友人たちとの楽しいプチ・ワイン会の夜でした。