クイーン・メアリー探索、ロングビーチ、カリフォルニア | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


IMG_2817.JPG
ロングビーチの人気のスポット、『クイーン・メアリー』を探索することにした。


湾の対岸から観る『クイーン・メアリー』は、三本煙突がトレードマークの綺麗な豪華客船。



FullSizeRender.jpg


船体に併設されたエレベーターで4階まで上り、通路を通ってデッキ部分に渡る。


隣には、何故かロシアの潜水艦が係留されている。



FullSizeRender.jpg


『クイーン・メアリー』はイギリスのキュナードが建造した大型客船で、1936年から引退する1967年までサウサンプトン/ニューヨーク間の大西洋航路に就航した。


『クイーン・エリザベス』は姉妹船である。


FullSizeRender.jpg


今は『クイーン・エリザベスⅡ』、『クイーン・メアリーⅡ』が就航しており、私はキュナードの知人の招待で『クイーン・エリザベスⅡ』で食事をしたことがある。


『クイーン・メアリー』は総トン数81,237トンの大型船であるにも関わらず、快速船として知られていた。

FullSizeRender.jpg
1938年には西回り航路で、当時としては最高速度の平均30.99ノット(57.39km/hr)を記録している。


第二次世界大戦中は兵員輸送船として徴用されたが、高速運航が可能だったためドイツのUボートを振り切ることができたそうだ。


IMG_2749.JPG
デッキより下部の船室はホテルとなっているため、立入禁止となっている。


デッキを海側に回ると、湾の対岸にロングビーチの街が見える。


IMG_2752.JPG
ロングビーチという名前なのだから長いビーチがあるはずだが、目の前に広がるのはヨットハーバー。


目を右手に移すと、ダウンタウンから離れた遠くに長いビーチが見える。


FullSizeRender.jpg
操舵室。


真鍮の機器が綺麗に磨き込まれている。


天井にはそれぞれの装置の説明が貼られている。


FullSizeRender.jpg
操舵室の横のデッキから、船首を見る。


船首に立ってタイタニックの気分を味わってみたかったが、随分遠くまで行かなければならないことがわかったので諦める。

FullSizeRender.jpg
これが『クイーン・メアリー』のシンボルともいえる、三本の煙突。


この煙突からモクモクと煙を吐きながら、大西洋を高速で航行する様は壮観だっただろう。


一番高い位置にある操舵室を出て、後部デッキに移動することにしよう。







FullSizeRender.jpg
デッキの左右には、救命ボートが並ぶ。


一艘一艘がかなり大きく、喫水が深い。


これなら大人数を収容できそうだ。


FullSizeRender.jpg
後部デッキに行くと、最近の設計の客船が係留されていた。


クルーズの途中での寄港のようだ。




FullSizeRender.jpg
デッキの最後尾を覗き込むと、そこは結婚式場となっていた。


椅子も並べられているところを見ると、近々結婚式があるようだ。



FullSizeRender.jpg
船内に入ると、お土産屋さんがいくつもある。


入り口のクマが着ているのは、『クイーン・メアリー』の制服。




FullSizeRender.jpg
色々な専門店もあるので楽しい。


もちろん博物館でもあるので、英国王室に関する展示室も充実している。



FullSizeRender.jpg
一際豪華なお店は、ワイン・ショップ。


磨き込んだマホガニー張りの店内を見ると、ワインも高そうで入店する気が起こらない。



FullSizeRender.jpg
こちらはエリザベス女王の展示。


他に、ジョージ5世とメアリー王妃の展示室もある。


キュナードが二隻の客船の建造を決めた時、名前は『クイーン・エリザベス』と『クイーン・ヴィクトリア』の予定だった。


IMG_2687.JPG
ところが時の国王ジョージ5世に偉大な女王の名前を付けると報告した時に、ジョージ5世が妻のクイーン・メアリーの名前と勘違いしたため、ヴィクトリアではなくメアリーになったのだ。

ダイアナ妃の特別展示も行われていた。


FullSizeRender.jpg

ウイリアム王子にシャーロット王女が誕生したこともあり、人気の展示となっている。


私もダイアナ妃の本を購入したことがあるが、まだ積んだままになっている。


他にも船内にはレストランが4か所あり、カフェもある。


その内、最もフォーマルなのが『サー・ウインストン』。


チャーチル首相の名を冠したレストランである。


明日の夜は、『サー・ウインストン』に予約を入れている。


とても楽しく勉強になった、『クイーン・メアリー』見学でした。