パーティのテーマは”フラワー”。
会場の至る所に、花、花、花。
そして参加者も花柄の洋服に、ピンクのネクタイやスカーフを身に付けている。
メインの肉料理が出される。
藁の上に載って出されたのは、牛のイカスミ炙り焼き。
大きな真っ黒な肉の塊を切ると、中からは赤い美味しそうな身が覗く。
魚と肉を皿に取り分ける。
これで一人前。
美しい料理の数々だが、量もふんだんに用意されている。
素晴らしい意匠の競演。
「さて、どれを食べようか」と言うと、「全種類!」と彼女が答える。
皆さんの写真撮影が終わるまで、デザートに手を伸ばすのを控える。
私はいち早くさっさと撮影してしまうので、皆さんが丁寧に撮る間、皿を持って待つことになる。
二つを取って、私達のテーブルに持って行くことにしよう。
左手にケーキを盛り付けた皿を持ち、右手でこのグラス二個を持って、彼女が待つテーブルに運ぶ。
彼女の頬もピンクに染まって美しく輝いている、ような気がする。
左側がナーエのブルー・ボトル、カビネット。
以前は私のセラーにも入っていた。
右は、トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ。
久し振りに飲む甘く魅惑的なドイツ・ワイン。
彼女は、「美味しいけど、ほんの少しだけ飲めば充分ね」とのこと。
DRタウニー・ポルト。
10年の熟成を経た、黄褐色のポルト。
持ち込んでいただいた方はソムリエでもあり、このスペシャルなポルト、タウニーをわかって下さる方が居れば嬉しいと思っていたとのこと。
と言う訳で二人で大いに盛り上がり、ポルトのグラスを重ねてしまう。
甘い香りだが、口に含むと強い凝縮感を持ち、とても辛口にすら感じる。
アルコール度数は20度程度なのだが、それ以上の存在感を持つ。
これは美味い。
カンナさんにもこのポルトをお勧めする。
今夜の素晴らしい料理を担当して下さったシェフの皆さんのご挨拶。
一番手前のカンナさんも、皆さんに喜んでもらえてほっとした様子。
カンナさん、素敵な夢の時間をありがとうございました。
ももたまさん、フォトグラファーのお仕事、お疲れ様でした。
もう少しお話ししたかったのですが、お忙しそうでしたので遠慮しました。
『カンナの秘密のワイン・パーティ』の素敵で美味しい夜に、感謝します。