コルカタから寝台列車で揺られること数時間、ジャルカンド州のジャムシェドプールに到着した。
列車を降りると、ポーターを呼んで荷物を運んでもらう。
重い荷物を頭に乗せているのに駅構内を歩く速度は速く、時々小走りで追いかけないと取り残されてしまう。
新しくできた、ルコル・ホテルは、なかなか快適。
アルコルは綴りにHが無く、アルコールの意味ではない。
北斗七星の恒星ミザールの伴星、アルコルから取った名前なのだ。
以前のインドの田舎のホテルは、ゴキブリや蚊との戦いだったし、ベッドも湿って人型に沈んでいたりした。
それに較べるとここは天国。
ゆっくりではあるが、長い目で見るとインドは確実に前進している。
そう言えば調度品も少ないので、一層部屋が広く感じるのかもしれない。
この日本では当たり前の部屋の綺麗さを見ると、一昔前のインドを知っている方ならきっと驚くはずだ。
ベッドが良く虫も居なければ安眠できるので、身体への負担が少なく本当に助かる。
バスルームも快適で、バスタブが無いのは欧州も同じなので許せる。
むしろバスにお湯を溜めると茶色に濁っていることがわかってしまい、入ることができなくなる。
だからシャワーの方が精神衛生上は良いのだ。
ノズルの横に付いたレバーを操作して、水量を調整しながらお尻に水を当てる。
そして左手で綺麗にそそぐのだ。
慣れると、この方がウォシュレットよりも快適かもしれない。
でも、インド滞在中は食事に左手を使わないようにしている。
さて、ジャムシェドプール滞在記は、まだ続きます。