先日行われたジェロボームのクリスマス・パーティに、彼女と共に参加した。
会場は、銀座のブルガリ。
彼女との待ち合わせも、ブルガリ。
パーティは19時から。
銀座は夕闇に包まれ、ブルガリのビルを飾るイルミネーションにも明るく灯が点る。
彼女はどこかとメールを打つと、直ぐに目の前に現れた。
「うん、大丈夫だけど。どこか行きたいお店があるの?」
「ありがとう」と言って、彼女はさっさと歩き始める。
隣はルイ・ヴィトン。
近くにカルチェもシャネルもある。
そこはシャネルなのだが、目もくれずにどんどん進む。
そして目的のお店に着くと、私を振り返ってにっこりとほほ笑む。
その甘い微笑みにつられるように店内へ。
色々宝飾品を見ているうちに、すぐに19時になってしまった。
「どんなワインに出会えるか楽しみね」
「そしてどんな友人たちに出会えるかも楽しみだね」
会場に入るとすぐに、”Welcome, Mr. Takahara !”と言って、シャンパーニュ・グラスが渡される。
ポル・ロジェ、ブリュット・レゼルヴ。
セパージュは、ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエが1/3ずつ。
繊細さと力強さとを併せ持つ、バランスの良いシャンパーニュである。
瓶詰後、最低三年間の熟成を経てリリースされている。
ウエルカム・テーブルには、ポル・ロジェのボトルが並んでいる。
好きなシャンパーニュでの出迎えに、彼女はとても嬉しそう。
迎えてくれた二人の共通の友人のサリーと、英語の会話を楽しんでいる。
そんな彼女を見ていると、私も幸せになる。
バー・コーナーには、シャンパーニュ、白、赤のグラスがずらりと並ぶ。
さあ、ブルガリでの素敵なクリスマス・パーティの始まりです。