西ベンガルからオディッシャへ | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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西ベンガル州のコルカタから、オディッシャ州のブバネシュワールに飛んだ。


航空会社の名前は、インディゴ・エアー。


コードが6Eであるところを見ると、新しい航空会社という事か。


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オディッシャは以前はオリッサと呼ばれていた。


カルカッタがコルカタに、ボンベイがムンバイに、マドラスがチェンナイに変わったように、オディッシャも英語名からインド古来の呼び名に変わったのだ。


ここ『スリヤンシ』は、ブバネシュワールから車で2時間半走ったところにある、リゾート・ホテル。


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裏庭には綺麗なプールがあるが、ここで泳いでいる人を今まで見たことが無い。


部屋に入ると、大きなテーブルにソファー・セット。


どこにもベッドが無い。
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奥のドアを入ると、隣の部屋がベッド・ルームになっている。


スイート・ルームと言えばそのとおりだが、一人で夜を過ごすだけの宿泊にはちょっともったいない。



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奥から見ると、隣の部屋に通じるドアが見える。


このドアを抜けて更に部屋を縦断してやっと廊下に出るドアに至る。


ここに一人で泊まるのは、深夜にはちょっと怖いような気もする。
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ホテルの入り口には、商業の神様、ガネーシャが鎮座している。


この像のとおり、手が四本あり片方の牙が折れているのが正式のガネーシャ。


富と繁栄の神様なので、縁起が良い。


だからどのこホテルに行っても、ガネーシャに出会うことになう。


ただし、外資系で支配人も外国人であるコルカタの『ハイアット』には置かれていない。


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オディッシャ州、特に州都のブバネシュワールは仏教寺院の都として有名である。


昔、アショーカ王がこの地を征服した時に殺戮の限りを尽くし、後に仏教に帰依し、自らの行為を恥じ、この地に数多くの仏教寺院を建立したのだそうだ。


その影響があるのか否かは知らないが、このホテルにある人間の像はいずれも柔和な顔をしている。


玄関の両脇にある像の片方は、楽器を奏でる女性。


実に良い表情をしている。



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もう片方は、手に鳩を乗せている。


豊穣を表す身体に、平和の象徴の鳩。


こおホテルを訪れるものの心を癒す像である。
















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植え込みの中にもよりリアルな像が立っている。


子供を抱きかかえ、水瓶を持つ女性。


顔つきが実に良い。


子どもと水、いずれも繁栄と豊穣を表しているのであろう。







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この像は何を表しているのだろうか。


水浴びをしながら、手に持つ銅鏡に自らを写しているのだろうか。


それにしても素敵な女性像だが、ここの周辺でこんな素敵な女性に出会ったことが無い。


少し民族的にも異なる気がする。


インドは一つの国ではあったも、地域ごとの言語、民族、宗教に大きな違いがあり、政治的にも地方政府の権限が強いのだ。

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ホテルの回廊を抜け、裏庭に向かう。


回廊の突き当りに近代的な祠に祭られた像が見える。





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近付いてみると、この像もガネーシャである。


服や花で飾られている、石造りの大きなガネーシャだ。


さて、日も暮れてきた。


インドの夕食は遅い時間に始まる。


パーティの開始は午後8時、食事は午後11時頃が普通なのだ。


レストランも早くて午後7時にならないと開店しない。


でも、日本人には夕食の時間としては遅すぎる。


ホテルに頼んで、早目にレストランを開けてもらうことにしよう。