その中でも一番のお気に入りは、スクムヴィットのソイ31にある一軒家レストラン、『アントニオ』。
アントニオさんが経営するこのお店は、銀座や青山にあったとしても、人気店となること間違いないレベルなのだ。
何時もは1階か2階のテーブル席で食事をするが、今夜は彼女と二人なので、バー・カウンターを選んだ。
『アントニオ』のワインリストは充実している。
そして、パスタのメニューは日本でも見たことがないほどの品揃えなのだ。
パン自体も美味いが、真ん中に置かれたフレッシュ・トマトのオリーブオイル漬けに浸して食べると、一層美味しくなる。
人気店なので、1時間ほどもすると、1階も2階もそして外のテラス席も満席となる。
タイはワインの輸入関税が非常に高いので、レストランでの価格は日本のの2~3になってしまう。
そこで、イタリアンやフレンチの店はワインの品揃えに苦労している。
それだけに、リーズナブルな価格で美味しいワインを上手に選んでいる店は貴重なのだ。
『アントニオ』もそんな貴重な店のひとつ。
選んだ、というより店の推薦に従った白ワインは、ヴィッラ・マルティーナ、アルフィエーレ・ビアンコ、2013年。
日本では飲んだことのないワインだが、酸とミネラルのバランスの良い爽やかな白。
ぶどうは何なのだろう、場所柄、トカイ・フリウラーノなのだろうか。
外が暑いことも有り、爽快な冷えた白をぐいぐいと飲んでしまう。
ルッコラとパルミジャーノ、その上にエクストラ・ヴァージン・オリーヴオイルと黒胡椒を掛けて味わう。
ここではクリームソースで出される。
白ワインにも良く合って美味い。
バンコク一番のイタリアン、『アントニオ』で彼女と過ごす素敵な夜の続きは、また明日。