今夜は中華でワイン、飛雁閣、銀座 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今夜は友人お奨めの中華レストラン、『飛雁閣』を彼女と共に訪問した。


場所は銀座通りに面した八丁目、このビルの中にある。


彼女とは四丁目で待ち合わせ、久し振りの銀ブラを楽しみながら八丁目に移動した。


「今夜のお店はここだよ」


「うゎ~、何だかとっても期待できそうね」


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別にスワロフスキーが1階に入っているからと言ってレストランの格が上がる訳ではないが、やはり気分は良いようだ。


「ね、フカヒレも食べたい」


「もちろん注文してあるよ」


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メイン・ダイニングルームには、欧州の調度品や絵画、食器類が多く展示されている。


まるで美術館の中でお食事をしているような雰囲気だ。


でも今夜は彼女のために、個室を予約しておいた。


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至る所にマイセンの人形が置かれている。


この小さな人形だけでも、驚くほどの価値がある。





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この絵ももちろん本物。


下に置かれたスピーカーは、1957年製。


シャンソンをかけてもらったが、哀愁のある素晴らしい響きを聞かせてくれた。



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マリー・ローランサンは20世紀前半に活躍したフランスの画家であり、彫刻家でもある。


若いころはジョルジュ・ブラックやパブロ・ピカソとの交流からキュビズムの影響を受けた。


第一次世界大戦ではドイツ人の男爵と結婚していたために7年に及ぶ亡命生活を余儀なくされ、大戦終結後にパリに戻り、離婚後は独特の画風を打ち立てて流行画家となった。


その画風はパステルカラーの淡く華やかな女性像で、この絵もその特徴を完璧に備えた秀作である。


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ここまではフランス料理店のような紹介になってしまった。


個室に移ると、今夜のメニューが置かれている。


彼女は早速手に取り、フカヒレが入っていることを確認。


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最初のワインは、シャンパーニュ。


フィリップ・ゴネ、ブラン・ド・ブラン、ブリュット、シナチュール。


1783年から6代にわたりシャンパーニュ造りを続けている家族経営のメゾン。


シャルドネを自社畑で栽培し、ブラン・ド・ブランに定評のあるメゾンである。







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甘い花の蜜の香りを持ちながら、きりりと引き締まった辛口。


中華料理のお店ではあるが、店内にはフランスの名品が並び、ワインリストは充実している。


そして個室でサーヴしてくれるのは、ソムリエの太田さん。


「こんな素敵な中華レストランがあるなんて、さすが銀座ね」とは彼女の言葉。


さて、『飛雁閣』での素敵な時間は始まったばかりです。


その続きは、また明日。