彼女と過ごす、新丸ビルの『AWキッチン・トーキョー』での楽しい夜の続き。
悪魔の誘惑か、ワインはとうとう三本目に突入。
その名も、ザ・ヴェルヴェット・デヴィル・メルロー、2012年。
ワシントン州コロンビア・ヴァレーにある、チャールズ・スミス・ワインズの製品である。
チャールズ・スミスは、ケイ・ヴィントナーズのオーナーでもあり、ワシントン州で高品質のワインと、コスト・パフォーマンスに優れたワインを生産している。
チャールズ・スミスは、ワイナリーを設立する前は11年間ヨーロッパでロック・バンドを組んで活動していたそうだ。
そんな彼が造るワインの名前やエチケットもぶっ飛んでいる。
その名前は、カンフー・ガール・シャルドネや、ブーン・ブーン・シラーズや、このザ・ヴェルヴェット・デヴィル・メルローなのだ。
裏のエチケットを見ると、チャールズ・スミスの名前が入っている。
以前、六本木でブーン・ブーン・シラーズを飲んだ時にも、詳しくブログでご紹介したことがある。
チャールズ・スミスの素晴らしいところは、名前やエチケットの奇抜さだけでなく、その品質の高さだ。
豊かな果実香を持ち、そのボディは悪魔の誘惑のような妖艶さを持つ。
滑らかで、深く、強く、プラムの香りにココアのニュアンス。
三本目に飲んでも、まったく飽きることが無い。
光量を落とした店内に、ハッピー・バースデイの音楽が次々と鳴り渡る。
今夜はお誕生日のお祝いのテーブルが多いようだ。
イチゴのデザート・ピッツァ。
バニラ・アイスを切り取り、包み込むようにして、頬張る。
それにしても今夜はワインを飲み過ぎ。
支配人が気を利かせて大好きなプチフールをいっぱい出してくれる。
飲み過ぎてはいても、まだ食べ過ぎではないと自分に言い訳をして、マカロンやチョコレートを口に放り込む。
禁断の美味しさ。
今夜も楽しい、そしてやはり飲み過ぎ食べ過ぎの、『AWキッチン・トーキョー』でした。