今回もヒューストンは天候が悪く、モビール発の便は30分遅れでヒューストンに到着。
元々乗り継ぎ時間は1時間しかなかったので、シカゴ行きの便が出るターミナルまで全力でダッシュ。
ようやくシカゴに到着すると、良い天気。
まだ午前なのでホテルに荷物を預け、ランチを食べるお店を探しにマグニフィセント・マイルを散策。
シカゴ・ウォーター・タワーは何時見ても美しい。
でも、オスカー・ワイルドは「いちめんに胡椒入れをくっつけた城砦のようだ」と酷評したそうだ。
ウォーター・タワーは1869年に完成し、1871年のシカゴ大火で焼け残った唯一の現存する建築物である。
シカゴの面白さは、歴史ある建造物と、現代的な建築物のコントラストにある。
まさに建築家を目指す人間には聖地のような場所なのだ。
今から行こうとしているのは、ウォーター・ビルの後ろに見えるジョーン・ハンコック・センター。
1969年の完成で、当時はシカゴ一の高さだったが、今ではシカゴで4番目、全米で5番目の高さを持つ高層ビルである。
今日のお昼は、ジョーン・ハンコックの95階で軽食とビールを楽しもうと思う。
ウィンディ・シティと言われるだけあって、ミシガン湖から吹き付ける寒風に吹き飛ばされそうになる。
それだけに、季節の良いこの時期には観光客が押し寄せる。
そのため、ジョーン・ハンコックに着いたものの、観光客が溢れていて高層階に行くエレベーターに行きつけない。
そこでビルを出て、急いで別の店に向かう。
ノース・ミシガン・アベニューの歩道には、花が咲き乱れている。
さて、どこでお昼を食べようか。
そうだ、すぐ近くのホテル、ザ・トレモント・シカゴのスポーツ・バーに行こう。
目指すお店はここ。
ホテル・エントランスの右側に、『ディカス』はある。
それに、お酒が揃っている。
スポーツ・バーと言っても、店内はホテルと同じくとてもシックな内装。
とても居心地の良い店なのだ。
シンプルだが、レアーで焼いた牛のパテが激ウマなのだ。
アメリカではレアでハンバーガーを食べることができるので嬉しい。
ここのグラス・ワインのリストは、Sweet & Aromatic、Soft & Crisp、Round & Richに分かれている。
選んだワインは、Round & RichのFolie a Deux。
カリフォルニア、ロシアン・リヴァー・ヴァレーのシャルドネで、Folie a Deux=フォリ・ア・ドゥとはフランス語で「感応精神病」、または「ふたり狂い」という意味。
何とも異様な名前だが、感染してしまうほどの美味しさなのだろう。
確かにリッチでパワフルなシャルドネである。
お腹がいっぱいになったので、また少しマグニフィセント・マイルを散策。
フォース・プレスビテリアン教会も、鮮やかな緑の中に穏やかなたたずまいを見せている。
久し振りのシカゴの散策でした。