こんなピッチで飲んでいると帰れなくなるかも、と思いながらも、六種類目の酒を注文。
長野県上田市の信州銘醸が造る、瀧澤純米吟醸。
信州の名水を用い、酒造好適米美山錦、ひとごこちを55%まで磨きこんで醸した酒である。
実は私はこの瀧澤を飲むのは初めて。
いや~、日本酒も本当に美味しくなったと感激。
さて、七種類目の酒は、山形県酒田市の楯の川酒造が造る、純米大吟醸楯野川清流。
楯の川酒造は1832年創業で、現当主は六代目となる。
酒造好適米、出羽燦々を50%まで磨き上げた、素晴らしい純米大吟醸である。
大阪府池田市の呉春酒造が醸す、呉春。
池田の古称、「呉服(くれは)の里」と、唐代の酒の通称
「春を合わせたもので、つまり「池田の酒」の意味。
また、池田で春を過ごしたことから「呉服の里の春」=呉春と名乗った江戸中期の絵師、松村呉春の名前にも由来しているのだ。
これも美味いが、小さなグラスとはいえ8杯も飲むとさすがに出来上がってくる。
鶏の唐揚げ。
熱々で美味そうだ。
これを下し金で粉にして振り掛けるのだ。
美味いが、岩塩は非常に硬く、手が疲れる。
石川県白山市の車多酒造が造る、天狗舞山廃仕込純米酒。
言わずと知れた、地酒ブームの先駆けとなった有名ブランド。
私も、有名になる前から飲んでいた好きな酒。
山廃仕込みの純米酒造りにこだわり続けた蔵である。
いや~、どれも特徴があって美味く、どれが上でも下でもない素晴らしい酒たちが揃っている。
〆はこの味噌汁。
中には鯛のあらがいっぱい入っていた。
和歌山県海南市の名手酒造が造る、黒牛純米酒。
名手酒造は1823年創業。
純米酒に特化した高品質路線を堅持している蔵である。
10杯目ともなると、さすがに飲み過ぎ感がある。
でも、美味い酒なのでググッと飲み干してしまう。
よし、これを今夜の最後にしようと言って選んだ酒は、純米吟醸生原酒姿。
栃木県上都賀郡の飯沼銘醸が醸す特別な酒。
飯沼銘醸は1811年創業。
県内で流通している酒は杉並木というブランドであり、県外向けの特別ルートで流通させているのがこの姿ブランド。
この純米吟醸生原酒姿は、麹米に山田錦、掛米に五百万石を用い、いずれも精米歩合は55%である。
それにしても今夜は良く飲んだ。
たまには友人たちとこんな飲み過ぎの楽しい夜も良いものだ。
荏原中延の『かもすや』で友人達と飲み過ぎた、楽しい夜でした。