白金台の『シェラトン都ホテル』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
シャンパーニュの後は、赤を抜栓。
これは、先月のバルセロナ旅行の時に購入してきたカタルーニャのワイン。
エチケットがとても綺麗だったので、思わず購入してしまった。
表のエチケットには、ホアナという名前のみが記載されている。
モンサンは、カタルーニャ州のタラゴナ県にあるワイン産地。
地中海から30Kmほど内陸部に入った丘陵地帯にある。
ぶどう畑は斜面に棚状に作られているのだそうだ。
地中海の海風の影響を受けながら、寒暖の差が大きく、ぶどう栽培に適した地域なのだ。
最低でも2年間の熟成が課されている地域であり、このホアナも酸とタンニンのバランスが良い、なかなか美しいボディをしている。
彼女も気に入ってくれた。
バルセロナで購入したワインの1本目は、成功と言える。
既に酔いが回ったのか、写真がかなりボケてしまった。
どうも飲み過ぎたようなので、お腹に溜まるものをルームサービスで注文することにする。
このピザ、熱々のチーズがとろけてかなり美味い。
ホアナにも良く合う。
ホアナはまだ残っているが、赤をもう1本試してみることにする。
このワインは買った時に、ラッピングし、リボンを付けてもらっておいた。
一緒に飲むのだからプレゼントというのもおかしいが、でも彼女を大切に思う気持ちはわかってもらいたい。
『今度は貴方から私へのプレゼントね』
『ホアナが美味しかったから少し霞んでしまうかもしれないけど、君が好きなブルネッロ・ディ・モンタルチーノだよ』
イタリア、トスカーナ州のピニーノが造る、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、2007年。
2年ほど前に買っていたものだが、気が付けばもう7年の熟成を経ている。
そろそろ飲んだ方が良さそうだと思い、セラーから取り出してきたのだ。
ピニーノ・ワイン・エステートは、1874年設立の名門。
そのブルネッロとなると、期待に胸が膨らむ。
サンジョヴェーゼの亜種であるブルネッロで造られた、とても強い赤。
オークの大樽で最低2年、リリース前に4年の熟成期間を義務付けられている。
ふくよかな果実香、深い熟成感、強いが円やかなタンニン、どれをとっても素晴らしい。
やはりブルネッロはバローロと並び、イタリアを代表するワインと言える。
このホテルの良いところは、本当に熱々で部屋に届くところ。
かなり飲み過ぎてしまったけど、彼女と過ごす、『シェラトン都ホテル』での楽しい夜でした。