ガウディ、ガウディ、ガウディ、バルセロナ | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今日は、アントニ・ガウディの作品を中心に見学することにする。


まずは、アシャンプラ地区。

 

ガウディ作のカサ・パトリョ。

 

この一角は「不協和音のマンサーナ(区画)」と呼ばれているとおり、新芸術運動(モデルニスモ)の旗手たちの不調和な建築物が並んでいる。





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カサ・パトリョの隣にあるのは、カサ・アマトリェール。

 

この建物は、ジュセップ・プッチ・イ・カダファルクの設計。

 

現在は修復工事中なので、1階のみ見学可能だ。

 


 

 




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そしてこの建物、カサ・リュオ・モレラは、リュイス・ドメネク・イ・モンタネールの作品。

 

この優雅なファサードが美しい。
 


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この三人のモデルニスモ(アールヌーヴォー)を代表する建築家の、全く異なるコンセプトの作品が建ち並ぶのが、この「不協和音のマンサーナ」である。


 


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カサ・アマトリェールのドアの左右には、竜えお退治するカタルーニャの守護聖人、サン・ジョルディの像が飾られている。

 

 

 


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建物の中に入る。

 

入り口を中側から見ると、装飾が一層浮き上がって綺麗に見える。

 

 

 


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ステンドグラスがエントランス・ホールに彩りを加える。

 

この建物には、開発されたばかりのエレベーターが付いている。

 

優雅さとモダンさを兼ね備えたのが、この時代の建築の特徴だ。

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不協和音のマンサーナの並びには、かの有名な日本人建築家、伊藤豊雄氏の設計によるホテル、スイーツ・アベニューが建っている。

 

2013年に、建築界のノーベル賞といわれる、プリッカー賞を受賞した建築家である。

 

遠景で観るとその美しさが良くわかるが、周りの建築物とは不釣り合いで、不協和音を更に高めている。





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モデルニスモの建物が並ぶグラシア通りの街灯も、モデルニスモのデザイン。

 

ガウディの作品の一つなのだそうだ。

 

街並みの中にこんな素敵なデザインの街灯がちゃんと役割を果たしているなんて、本当に素晴らしい。

 

 

 

 

 


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こちらは改装中のカサ・ミラ。

 

窓があるように見えるが、これは全て建物を覆った膜に描かれた絵なのだ。

 

これもアート。


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ランブラス通りに戻ると、グエル邸に向かう。

 

入り口には、カタルーニャの紋章が据えられている。

 

でも、入場制限で中に入ることは出来ず。


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そこでランブラス通りを反対側に渡り、レイアール広場に向かう。

 

19世紀半ばに修道院を改装して出来た広場。

 

真ん中には椰子の木に囲まれた噴水がある。

 

ここでのんびり日向ぼっこをしたら、旅の疲れも癒されそうだ。




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ここに来た目的はこの街灯。

 

ガウディの若いころの作品。

 

ガウディがバルセロナ市から委託された唯一の作品だそうだ。

 

街灯の先端には、ガウディが好きな兜のデザインが使われている。

 

 

 

 

 

 

 

 


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モデルニスモの締めくくりは何と言ってもサグラダ・ファミリア聖堂。

 

でもその前に、サン・パウ病院を外す訳にはいかない。

 

「それでも恋するバルセロナ」でもグエル公園と共に、重要な撮影場所として使われている。

 

リュイス・ドメネク・イ・モンタネールの最大の作品である。


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サグラダ・ファミリア聖堂を訪れる前に、腹ごしらえ。

 

折角ガウディの作品を中心に見て歩いたのだから、店も『ガウディ』を選ぶ。

 

そしてワインも、ガウディ。

 

でも、どこで造られたどんなワインなのかは全くわからない。

 

 

 

 

 


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ヴィンテージもセパージュも不明。

 

でも飲んでみると、良く冷えていて喉が渇いていたせいもあるが、フルーティな香りを持つ辛口の美味い白。

 

ガウディ尽くしの後のカウディ・ブランドのワインということで、文句の付けようは無い。

 

 

 

 

 

 

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そして何故かイタリアンの店と言うことで、アーリ・オーリオ・ペペロンチーノを注文。

 

結構激辛だったが、麺の茹で具合もガーリックの炒め具合もなかなか良く、一安心。

 

一日中歩いて疲れたが、今日も楽しいバルセロナの一日でした。