モンカダ通りにあるが、それを示すのはこの小さな標識のみ。
でも、ずっと先に人だかりができているので、きっとそこだろうと信じ、歩を進める。
1963年に貴族の館を改装して造られた美術館。
少年時代から様々な画風の作品を時代別に観ることができる、素晴らしい美術館なのだ。
古めかしい建物の中に入ると、とても近代的な液晶画面の案内が迎えてくれる。
発券も効率的で、長い列に並んだが、どんどん前に進むことができる。
展示室の中は撮影できないので、1階のオープンスペースを撮影。
それにしてもこの貴族はお金持ちだったのだろう。
石造りの広大な邸宅である。
どの部屋にもその時代を象徴する名作が所狭しと展示されている。
今までも色々な美術館でピカソの絵を観てきたが、こんなにまとまった数を観たのは初めてである。
ピカソの絵画鑑賞で疲れたので、近くのお店で昼食休憩。
シックな感じの店は、とても居心地が良い。
暑さと絵画鑑賞で喉が渇いた。
早速冷えた白ワインで乾杯。
あれ、白を頼んだのに、カヴァで有名なマルケス・デ・モニストロルが出てきた。
ブラン・ド・ブランと書かれているが、中身は紛れもなく白ワイン。
マルケス・デ・モニストロルは白ワインも造っていたのかと納得。
店の主人に伝えると、香りや味を試しもしないですぐに新しいボトルを抜栓してくれた。
色合いは黄金色。
でも想像した豊穣な果実の甘さは無く、すっきりとした辛口。
可愛いお嬢さんがグラスに注いでくれるので、どんどん飲んでしまう。
ナポリとは異なり、生地はふんわりとしている。
四つ切なので、一切れが大きい。
白ワインにとても良く合う。
二皿目は、面白いパエリア。
ライスの代わりに、ショートパスタが使われている、フィデウア。
ライスのパエリアはもう充分に食べたので、今日はちょっと変わり種を選んだのだ。
バルセロナのゴシック地区で過ごす、楽しい昼下がりでした。