彼女と過ごす、『横浜ベイ・シェラトン・ホテル&タワーズ』での素敵な夜の続き。
シャンパーニュ、ブルゴーニュに続く三本目のワインは、カリフォルニアのレーヴェンス・ウッドが造る、オールド・ヴァイン・ジンファンデル、2010年。
これは、昨年11月に旅したクリーヴランドで購入したもの。
レーヴェンとはアラスカ先住民族に伝わる幸運をもたらす”渡りカラス”のこと。
ジンファンデルの有名な造り手は、”3R”と呼ばれている。
リッジ、ローゼンブルムと並び、その一角を占めるのがこのレーヴェンス・ウッドなのだ。
ジンファンデルの古木に実るぶどうを用いて作られたこのワインは、ミネラル感に富み、複雑なストラクチャーを持つ。
造り手によって多様な味わいを見せるジンファンデルだが、このワインは強さとエレガントさを併せ持つ、素晴らしいジンファンデルである。
コルクにも三羽の渡りカラスの図柄が刻印されている。
この図柄が好きでレーヴェンス・ウッドを購入する人も多いのだ。
お腹がいっぱいになったので、ホテルの周辺を少し散策することにする。
ロビー階は吹き抜けになっており、豪華な雰囲気に包まれている。
お腹を空かせるために外出したはずなのに、ドーナッツに目がくらむ。
閉店寸前のクリスピー・クリームで、二個を購入。
早速部屋に戻り、ルームサーヴィスのコーヒーが届くのを待たずに、頬張ってしまう。
禁断の美味しさ。
こんな不健康なことも、彼女が共犯ならとても楽しいものだ。
「ね、美味しいから食べてみて」
う~、もうお腹いっぱいなのです・・・。
でも、半分を食べてしまう。
深くローストしたコーヒーの香りが素晴らしい。
これだから、ホテルライフは楽しい。
実は、デザートは他にも購入していた。
これは彼女が試しに選んだもの。
全部自分で責任を持って食べればよいのに、「美味しいから食べてみて。私はもういらないから」と言って、結局私が残りを全て食べることになってしまう。
「ね、これ美味しいよ。少し食べない?」
「ううん、もうお腹いっぱいだからいらない」
結局これも私が全部食べることになる。
ちょっと暴飲暴食の感はあるけど、とても楽しい『横浜ベイ・シェラトン・ホテル&タワーズ』の夜でした。