彼女と過ごす西麻布のイタリアンの名店、『タニーチャ』での夜の続き。
二本目のワインは、ピエモンテの赤を選ぶ。
G. D. ヴァイラが造る、バローロ・アルベ、2006年。
ヴァイラは、敬虔なワイン醸造家。
ワインは”安全”で”清潔”で”美しい”ものでなければならないというのがモットー。
バローロはネッビオーロの味がしなければならない、樽由来の香りもタンニンも必要ないとも言っている。
熟成は、大樽で32~34ヶ月。
ピュアーで伝統的なバローロ。
素晴らしい果実味と熟成感。
彼女が大好きなタイプのネッビオーロだ。
コルクは何時も、この可愛いハート形のお皿に入れてくれる。
コルクも今夜の大切な演出のひとつなのだ。
団扇海老の大きさを見てもらうため、写真は敢えて縦撮りに。
でも写真ではよくわからないが、海老の大きさは20数センチあり、蛤も名刺大の大きさ。
彼女は団扇海老を食べるのは初めてと、大感激。
食後に二人の殻を合わせてみて、一匹の海老の姿を再現してみるのも楽しい。
45日熟成の萬幻豚と、20日熟成の但馬牛。
左から、キプロスの炭塩、エミリア・ロマーニャの塩、そしてエシャロット。
彼女はエシャロットの塩が一番合うと言う。
私は三種類を均等に取り分けて、交互に試してみるが、どれも違った味わいで美味い。
アイスクリームの上に乗った花のようなものは、実は綿菓子。
この器を見ると、あぁ、『タニーチャ』に来ているのだと感じる。
ここの生チョコレートが美味い。
彼女と過ごす西麻布の夜、ワインにも料理にも大満足の素敵な夜でした。