誕生日。
ここのところ忙しく、疲れ気味。
そこで彼女が企画してくれる食事会はもっと先にしてもらい、ゆっくりホテルで過ごすことにした。
選んだ場所は、白金台の『シェラトン都ホテル』。
大通りに面しながら、一歩ホテルに入ると中庭は木々が茂る日本庭園となっており、とても静かで寛げるのだ。
部屋に着くと、彼女が先にチェックインし、ワインクーラーと前菜をルームサービスに頼んでおいてくれた。
キャリーバックの中に詰めたアイスボックスから、今夜のシャンパーニュとグラスを取り出す。
何時もはホテルのグラスを使うのだが、今夜はヴィンテージ・タイプのシャンパーニュ・グラスを使いたかったので、持参したのだ。
今夜のシャンパーニュは、シャンパーニュ・ガルデ、プルミエ・クリュ、ブリュット、ブラン・ド・ノワール。
ガルデは、1895年創設。
100年以上にわたって家族経営を守るシャンパン・メゾンなのだ。
自社畑に加え、有名メゾンも使用する高品質の契約畑のぶどうを用いている。
まさに注目の、RMである。
色合いは淡く、泡立ちは勢いが良い。
さすがブラン・ド・ノワール、キレがあるのにコクがある。
彼女が好きなスタイルのシャンパーニュなのだ。
やはり、このグラスを持ってきて良かった。
このミュズレもコレクションに加えておこう。
見た目が美しく、食べても美味い。
フレッシュ・モッツァレラがシャンパーニュに良く合う。
少しずつかけて、食べ比べをする。
彼女と過ごす夜は楽しい。
さて、素敵な夜の続きはまた明日。