今夜は、一昨年に彼女と共にナパ&ソノマ・ヴァレーを訪問した時に、ワイナリーで購入した、クラインのシラーを抜栓した。
クライン・セラーズが造る、クール・クライマット・シラー、2010年。
クラインは、樹齢80~100年の欧州品種の古木を守り、自然な農法でワインを造り続けている家族経営のワイナリー。
私たちが訪れた時も、開拓時の建物を見学し、庭で飼育されている動物たちと触れ合うことができた。
商業主義に走らない、実に自然で暖かい出迎えが嬉しかった。
私は試飲しながら、ワイナリーの方達との話で盛り上がっていたが、彼女が一番気に入ったのは人懐っこいロバだった。
裏のエチケットには、フランス・ローヌ地方のシラーを冷涼な畑で育て、このワインを醸造したと書かれている。
カリフォルニアではシラーズと表記するワイナリーが多いが、クラインではフランスと同じくシラーと記載している。
ホームページのアドレスが刻印されているのは、いかにもアメリカ。
豊穣なシラーを想像したが、口に含むと驚くことに、しっかりとした酸を持つ。
そして温度が上がるにつれ、黒い果実の香り、樽香、そしてスパイシーな味わいが出てくる。
これは紛れなく上質のシラー。
クライン・セラーズでは4本を購入し、内3本を飲んだが、どれも非常に美味かった。
カリフォルニアの旅を思い出す、今夜も楽しいお家ワインでした。