バンコクの『シェラトン・ホテル』にある『バジル』で過ごす、楽しい夜の続き。
赤ワインは、オーストラリアのピーター・レーマンが造る、バロッサ・ヴァレー・シラーズ、2010年。
ピーター・レーマンと言えば、オーストラリアのワイン界では伝説的人物。
1979年、ぶどうの供給過剰により、大手ワイナリーがぶどう栽培農家からのぶどうの買取を拒否する事件が起きた。
苦境に立ったバロッサ・ヴァレーのぶどう栽培農家を救うため、私財を投げ打ってワイナリーを設立したのが、ピーター・レーマンなのだ。
今も多くのぶどう栽培者達との強い絆で結ばれ、上質のぶどうを用いた素晴らしいワイン造りをしている。
樹齢の古い樹が多く、深い味わい、複雑なニュアンスを持つ。
スパイシーでタンニンも充分。
アルコール度数は、14.5%もある。
ピーター・レーマンは、いつどこで飲んでも期待を裏切らない素晴らしいワイナリーである。
発祥の店のソンブーンを含め、色々な店のものを食べているが、ここのは上品でとても美味い。
三種類の肉を一度に食べることが出来る。
三種類全てを少しずつ皿に盛ってもらう。
赤ワインを飲みながらのご飯も珍しいが、美味い物はやはり美味い。
振り返ると、店のエントランスが明るく輝いている。
次回は彼女とここに来ようと思う。
今夜も楽しいバンコクの夜でした。