カンパーニャの泡、ピエモンテの白と飲んだが、やはり赤も飲みたい。
今夜は明らかに飲み過ぎになりそう。
選んだワインは、トスカーナのバローネ・リカーゾリが造る、キャンティ・クラッシコ、ブローリオ、2010年。
バローネ・リカーゾリは、キャンティ地区を代表する名門。
その定番ワインが、このブローリオである。
サンジョヴェーゼの果実味がぎゅっと詰まった、素晴らしいボディ。
熟成感、酸味、果実香のバランスが良く、どのヴィンテージを飲んでも決して後悔しない、そんなワインである。
もう飲み過ぎなのだが、旨いのでどんどんグラスを重ねてしまう。
メイン料理は、骨付きラムの炭火焼、フルーツトマトのセミドライと野菜のマリナート。
このラムが最高に美味い。
お腹はいっぱいなのだが、彼女も私も残らず食べてしまう。
「うん、またちゃんとここに通わなくちゃね」
今夜の彼女は頬に赤味が差し、一層美しい。
「どうしたの、急に黙って」
「君の美しさに改めて敬意を表しているんだよ」
「酔ったみたいね」
今夜も楽しい、銀座の夜でした。