今夜のお家ワイン、クライン・カリニャン・アンシェント・ヴァインズ、カリフォルニア | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今夜は、カリフォルニア・ワインを抜栓した。


一昨年、彼女と共にナパ、ソノマを訪れた時に購入した、クラインのカリニャン・アンシェント・ヴァインズ、2010年は思い出のワインである。


クライン・セラーズは、ソノマにあるとてもユニークなワイナリー。


カリフォルニアのワイナリーが、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ等の売れる品種に傾倒していくなかで、ローヌ品種を中心とした古木を守り続けたのだ。


カリニャン、ムールヴェードル、マルサンヌ、ルーサンヌ等の品種を今も栽培し、樹齢80~120年の古木から造られたアンシェント・ヴァインズ・シリーズは人気となっている。


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クライン・セラーズは自然に配慮したぶどう栽培でも有名で、畑では羊が放牧されており、ワイナリーで使用する電力は100%ソーラーで発電されている。


ワイナリーのヴィジター・センターは、まるで動物園。


中でも彼女が気に入ったのは、三頭のロバ。


人参を差し出すと、行儀よく唇をむいて大きな歯でコリコリと美味しそうに食べるのだ。


ヴィジター・センターでも皆さんとても気さくで、話が盛り上がり、どんどん新しいワインを抜栓してくれた。


結局5本を購入してしまい、そのうちの1本がこのワインである。

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カリニャン100%ということで、南の太陽の青臭さを気にしたが、実際にはとても洗練された味わいに驚く。


そういえば、ワイナリーの方にこれを勧められた時、しぶる私に新しいボトルを抜栓し、是非テイスティングしてむれと言われたことを思い出した。


驚くほど美味しかったので、これを購入したのだった。


このカリニャン、どうやら日本には入っていないようなので、得したような気になる。


本当は彼女と一緒に飲みたかったが、彼女はブルゴーニュやピエモンテが好みで、ローヌ品種は飲まないのだ。


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ちょっと余談。


裏のエチケットはめくれるようになっており、中からはクラインのワイン造りのコンセプト、そして合う料理”フライド・グリーン・トマト”のレシピが出てきた。


”フライド・グリーン・トマト”という素晴らしい映画を思い出してしまう。


今夜も楽しい、お家ワインでした。