汐留の天空の楽園、『ジ・オレゴン・バー&グリル』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
二本目のワインは、オレゴン州の赤を選ぶ。
ミスティック・ワインズのカベルネ・ソーヴィニヨン、2006年。
ミスティック・ワインズは、家族経営の小さなワイナリー。
日本ではほとんどお目にかかることがないが、ここには常備されており、何時でも飲むことができる。
オレゴン州は北方に位置するので、ワインはピノ・ノワールが一番美味いと思っていた。
そこでこのお店でも、ドメーヌ・ドルーアン、ドメーヌ・セリーヌやボー・フレールを好んで飲んでいた。
ところが、ミスティックのワインに出会って考えが変わった。
シラーもジンファンデルも、そしてメルローもカベルネも強くて洗練されていて美味いのだ。
このカベルネも、充分な強さと果実味を持っている。
オレゴン州のワイン、恐るべしである。
刻印も洒落ている。
回りには、珍しい野菜がちりばめられている。
野菜の名前を教えてもらったが、初めての物が多く、覚えられない。
肉をこの皮で包み、塩で固めてゆっくりと焼く。
そうすると、中は真っ赤なままで、肉汁が閉じ込められた状態で焼きあがる。
とても柔らかでとてもジューシーでたまらなく美味い。
私のメインは、大好きなラムの三種の部位を三種の方法で調理したもの。
一度に三種の味わいを楽しむことができる。
ヤギやブルーやミモレットがワインに良く合う。
器が大きいので、もうお腹一杯。
まだ帰したくない。
汐留の素敵な夜は、静かに更けていきました。