前回のバンコク旅行では彼女と一緒にこの店に来たので、店の前に立っただけで胸がジンと熱くなった。
時間がまだ早いので、店の前も店の中も閑散としている。
これなら予約無しでも大丈夫だろうと、店のドアを押し開けた。
一階のメインダイニングは客を迎える準備が整っているが、客の姿はまだどこにも無い。
ところが、今夜は一階も二階も予約で満席だと言う。
中庭のテラス席は大丈夫とのことだったが、日中35℃のバンコクでは、夜とは言えオープンテラスは快適とは言えない。
そこで、バーのカウンター席で食事を取ることにする。
このハイネケンはタイで生産されているため、シンハ、チャンと並んで、タイでは一般的なビールである。
バーカウンターに座っていると、目の前にバーテンダーが居る訳だから、注文するとすぐに飲み物が出される。
これもなかなか良いものだ。
ハイネケンはキンキンに冷えているが、バーテンダーが実に上手く注いでくれたので、丁度良い泡立ちとなった。
火照った身体に、冷えたハイネケンが美味い。
日本ではあまりビールを飲まず、ましてやイタリアンやフレンチでは決して飲まないが、ここはタイ。
やはり最初はビールを飲みたくなるのだ。
パンもグリッシーニもフォカッチャも、そしてトマトソースもとても美味い。
サーヴをしてくれる店の人たちは、とても親切で笑顔が素敵。
料理の写真を撮ろうとすると、料理をどけて自分がカメラの前でポーズをとる。
思わず彼の写真を撮ってしまった。
前回彼女と一緒に食べたメニューだ。
彼女はちゃんと料理を前に差し出し、撮影しやすくしてくれた。
イタリアのソーセージ、サルシッチャ。
これもビールに合って最高に美味い。
この次はワインに切り替えるが、そのご紹介はまた明日。