今夜は久し振りに彼女と共に六本木の『サバティーニ』を訪れた。
ジャパン・レストラン・ウィークの特別メニューを食べに行くことにしたのだ。
ホテル・アイビスの最上階、13階でエレベーターを下りると、そこはもうローマ、『サバティーニ』の世界。
何時もの壺に盛られた生花が二人を出迎え、支配人が何時もの席に案内してくれる。
今夜の白ワインは、ラツィオ州のカザーレ・デル・ジリオが造る、サトリコ、2010年。
カザーレ・デル・ジリオはラツィオを代表するワイナリーの一つで、畑に57のぶどう品種を植え、そのひとつひとつを醸造し、最も畑にあったぶどうを選定したという徹底ぶり。
その結果、プティ・ヴェルド、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどの国際品種が栽培されている。
フルーツの甘い香りを持つが、口に含むとふくよかな辛口。
ぶどうは、トレッビアーノ・ジャッロ34%、ソーヴィニヨン34%、シャルドネ32%。
イタリアとフランスのぶどうの絶妙のコンビネーションである。
因みにこのワイン、ラツィオ州のベスト・コスパ・ワインと言われているのだ。
料理が出る前に、空いたお腹をちょっと癒してくれる。
特にフォカッチャが美味いので、ワインがどんどん進む。
野菜のフリットも、キッシュもプロシュートも美味い。
暖かなスープが、身体を温めてくれる。
ワインとスープのせいか、彼女の頬がほんのりと赤みを増す。
その横顔に思わず魅せられてしまう。
素敵な夜の続きと、赤ワインのご紹介は、また明日。