今夜のお家ワイン、長城ワイン1994年、中国 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今夜は、昨年上海で購入したワインを抜栓した。


中国の有名ワイナリーの最上級のワインばかりを買い集めたので、どのワインもこんな立派なケースに入っている。


今まで中国で購入したワインは、ほとんどが価格に見合わない品質だった。


中には、一口含んだだけで、残りはシンクに直行したボトルもあった。


そこで前回上海を訪問した時に、最後の機会として一番高価なワインを買い集めることにしたのだ。


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これは、中国の有名ブランド、長城ワインのヴィンテージ物。


カベルネ・ソーヴィニヨン、1994年。


珍蔵品と書かれている。


買う時に面白かったのは、各メーカーの高級ワイン、例えば王朝ワインやドラゴンワインンのヴィンテージが全て1994年だったこと。


他の年は、生産しなかったのだろうか。


それとも高級ワインの代名詞が1994年ということで、本当のヴィンテージとは関係ないのだろうか。


ともかく、中国は不可解な国である。


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見た目はかなり濃く、もし本当なら94年ヴィンテージと、既に18年も経過しているが脱色は感じられない。


口に含むと、渋みが前面に出ていて、酸も果実味もあまり感じない。


樽を効かせているが、熟成感が無いので、余韻も無い。


どう考えても94年ヴィンテージとは思えない。


それでも、購入価格を忘れ、デイリーワインと思えば、今まで飲んだ中国ワインの中では、まともな方。


少なくとも、シンク直行とする必要は無いようだ。


94年ヴィンテージの中国ワインをあと二本持っているが、ワイン会か何かに出品して皆さんの意見を聞いてみるのも良いかもしれない。


ちょっと辛口の、中国ワイン評価の夜でした。