最近、海外にばかり行っていたので、彼女にあまり会えなかった。
予約しておいた店は、『アンゴロ』。
店は天現寺橋交差点のすぐ横のビルの1階にあるので、わかりやすい。
店は三つの部屋に分かれ、カウンター、小人数用のテーブル、大人数用のテーブルがそれぞれに配置されている。
ヴィーノ・スプマンテ・ブリュットと書かれているが、初めて飲む銘柄。
後でエチケットを採取して調べようと思ったが、彼女との話に熱中し、忘れてしまった。
最近は、クラシック・シャンパーニュのグラスを使う店が多くなった。
でも、気軽に飲むスパークリングには、もっと細長い普通のシャンパーニュ・グラスの方が良い。
やはりこのグラスは、プレステージ・シャンパーニュのコクと香りを楽しむ時に使いたい。
などと考えていると、彼女の話から気が反れてしまった。
急いで彼女に気持ちを集中させる。
私はお腹が空いていたので、スプマンテと共にパンをどんどん食べてしまう。
彼女に、彼女の分も食べてよいかと目で問いかけると、可愛い笑みで応えてくれた。
エクストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルと、バルサミコの出し方が面白い。
浅い中皿を用い、バルサミコを散らしているのだ。
ちょっと素敵な演出。
アミューズは、レンズ豆と豚の背脂のカナッペ。
スプマンテをぐいぐい飲むには、脂ものを少しお腹に入れておいた方が良いのだ。
皿には、『アンゴロ』の名前がさり気無く入っている。
アンゴロとは、アンゴロイド、和とイタリアンの交差する料理と空間を意味している。
前菜は、プロシュート、イタリアン・サラミ、スモークド・サーモンのサラダ。
スプマンテにも良く合って美味い。
続いて赤ワインを選ぶが、そのお話はまた明日。