アクロンの夜は、ステーキハウスに美味いワインを飲みに行くことにした。
と言っても、友人のチャーリーはクルマの運転があるので飲むことが出来ない。
店の名前は、『フレミングス・プライム・ステーキ&ワイン・バー』。
経営は『アウトバック』と同じで、その高級店チェーンなのだ。
チャーリーに申し訳ないと思いながらも、ワインの品揃えに目を奪われる。
至る所にワインラックがあり、奥には大きなセラーが見える。
囚人という名の、恐ろしげなエチケット・デザインのワインである。
このワインは、汐留の『ジ・オレゴン・バー&グリル』で飲んだことがあり、美味しかったのでもう一度飲みたいと思っていたのだ。
ワインのボトルの写真を撮ろうと思っていたが、友人が気を利かせて店にエチケットを取るように頼んでくれたので、デキャンタージュするとそのままボトルは奥へ消えてしまった。
それにしても、米国でエチケットを収集するこの粘着フィルムを見たのは初めてである。
樽香も心地よく、タンニンも円やか。
濃くてエレガントな、究極のジンファンデルである。
まさに、一度飲んでしまうと虜になる、つまりザ・プリズナーになってしまうと言うワインである。
セパージュは複雑。
年ごとに微妙に異なるそうだが、2010年では、ジンファンデル44%、カベルネ・ソーヴィニヨン26%、シラー18%、プティシラー9%、シャルボノ1%、グルナッシュ1%、マルベック1%。
パンに添えられているのは、クリームバターと、トマトベースのパテ。
これを交互に付けて食べると美味いのだ。
たっぷりのサラダを最初に食べることが、肉食の場合は身体に良いのだ。
本当はプライム・リブを食べるべきとはわかっていたが、今回の旅では食べ過ぎている。
そこで、ニュージーランド産仔羊のローストをハーフポーションで注文する。
お供は、マッシュルーム・ソテー、マッシュド・ポテト、クリーム・コーン。
サイド・メニューといっても、量が半端ではない。
量をセーヴしたつもりでも、お腹いっぱいになってしまった、アクロンの夜でした。



