オヘア空港のターミナル1を、サテライトからメイン・ビルに移動するには、この地下通路を通る。
次々と色が変わる、近未来的装飾のここを通ると、シカゴに来たと実感する。
サテライトからメイン・ビルに着きエスカレーターを上がると、この恐竜の骨格見本が迎えてくれる。
逆に出発する時には、この恐竜が見送ってくれるのだ。
ここでは何時も、何人かの旅行者がカメラを向けている、人気のスポットである。
シカゴは、建築を志す者には、聖地とも言える場所。
数多くの美しい造形のビルや建造物が並ぶ。
特徴的なのは、歴史的建造物と、近代的高層ビルが同居していることだ。
ミシガン・アヴニューを歩いていると、石造りの建物の後ろにも、青空を切り取ったようなシャープな高層ビルが見える。
シカゴでは数少ないアールデコ建築である。
1920年代の建築物だが、40階の高さがあり、黄金色に輝く尖塔が美しい。
このビルの後ろにも高層ビルが見えているが、これはトランプ・インターナショナル・ホテル&タワー。
そう、冬になるとミシガン湖から寒風が吹き付けるのだ。
真冬の風の季節になると、歩行者が風に飛ばされないように、ミシガン湖に繋がる道路の歩道にはロープが張られる。
風が強い日には、このロープにつかまって歩を進めるのだ。
今はまだそんな風の季節ではないが、充分に風が強く、歩行者は髪をたなびかせて歩いている。
ウィンドウショピングをしながら進むと、ウォータータワーに出る。
1869年に建設され、1971年のシカゴ大火で唯一焼け残った公共施設となった。
今も市民に愛される歴史的建造物tなっている。
ウォータータワーのすぐ先に、ジョン・ハンコック・センターがある。
そこの96階にあるシグネチャー・ラウンジに向かう。
ここで食事をしたことがあるが、シカゴ市警のヘリが飛んでいるのを上から見下ろして驚いたことを想いだす。
バーラウンジから見下ろすシカゴの街。
左に見えるのが、ミシガン湖。
世界各国からの来客でごった返しているのだ。
早速ビールで乾杯。
ブラジル帰りだと、軽いビールを飲みたくなる。
そこで、アムステル・ライトを注文。
これ一本で、96階からのシカゴとミシガン湖の素晴らしい眺望を楽しむことができるとは嬉しい限りである。
実は、94階の展望室への入場券は、このビール代よりも高いのだ。
残念ながら窓際の席は埋まっていたが、ここからでも眼下の景色は充分に楽しむことができる。
更に、窓際で外の景色に見入る美女たちも合わせて堪能することができるのだ。
ビルや街路に灯りが点り始め、行き交う車のヘッドライト、テールランプが美しく輝く。
夜景モードで撮影しているので明るく写っているが、実際にはかなり暗くなっている。
久し振りのシカゴを堪能した夜でした。