雷までゴロゴロと鳴っている。
そこで外出をあきらめ、『ウエスティン・グランデ・スクンヴィット』内のバー・ラウンジで軽く食事をとることにする。
店の名前は、『ゼスト・バー&テラス』。
テラスがどこにあるかというと、7階にある店のガラス窓の外に、狭いテラスがあり、そこが喫煙席となっている。
さすがに今夜は激しい雨の中、外で煙草を吸っている人は居ない。
早速、シャルドネを1本注文する。
選んだシャルドネは、カリフォルニアのロバート・モンダヴィのプライヴェート・セレクション、2010年。
カリフォルニア・ワインの父と称されるロバート・モンダヴィについては、あまりに有名で、語る必要も無いだろう。
オーパス・ワンを始め、彼のワインは数多く飲んでいるが、このプライヴェート・セレクションはそんなに飲んだことが無い。
カリフォルニアのシャルドネにしては、色は控えめ。
しかし、豊かな大地の実りを感じさせる香りは、さすがカリフォルニア。
しかも、過度な重さや果実味は無く、すっきりとドライに仕上がっている。
フィレ・ステーキのバケット。
写真では小さく見えるが、なかなかの大きさ。
しかも、男性の親指の太さほどもあるフレンチ・フライが、何本も添えられている。
シャルドネにフレンチ・フライは良く合うのだが、これだけでお腹がいっぱいになってしまいそう。
フィレ・ステーキも、小振りの手のひら大のものが4枚バケットに挟まれていて、こちらもヘヴィー。
笑顔がとても素敵で、ワインも料理も丁寧に相談に乗ってくれる。
シャワーのために外に食べに出られなかったが、この笑顔に出会えるのなら、シャワーも良いものだ。
それに、シャワーが来ると空気中の熱気が一気に冷やされ、バンコクの夜はとても過ごしやすくなる。
バンコクのホテルで過ごす、美味しく楽しい夜でした。