今夜も素敵な生花が二人を迎えてくれる。
外はまだ明るい。
窓際の何時もの席につき、ワインを飲んでいる内に、外は夜の帳に包まれる。
六本木の街の、そんな変化を眺めるのが好きだ。
飲んだワイン飲みアップする。
冷えたスプマンテで喉を潤したあとは、切れ味の良い白を選ぶ。
ピエモンテ州のピッコロ・エルネストが造る、ガヴィ・デ・ガヴィ、2010年。
ガヴィの中心地、ロヴェレートでガヴィのぶどう、コルテーゼだけを造り続けるガヴィのスペシャリスト。
ぶどうは70年以上の古木で、ぶどう本来の味わいを大切にするため、樽を使わず全てステンレス・タンクで発酵、熟成されている。
名前が、キツネのようにずる賢い、の意味を持つ、カナヤ・ロッソ・アンナベルタ、ロッソ・ヴェロネーゼ、2008年。
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラと同じ製法で、陰乾ししたぶどうを用い、オーク樽で18ヶ月熟成させた素晴らしいフル・ボディ。
しかし、アマローネのDOCの外で造られているため、アマローネの名前を用いず、とても嬉しい価格で購入することができるのだ。
そこで、キツネのようにずる賢いという変わった名前が付けられているのだ。
ぶどうは、アマローネと同じく、コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラが同量使われている。
大好きな彼女とすごす、『サバティーニ六本木』の夜でした。