外は、大雨。
パタヤに近付くと道が冠水していて、大渋滞。
予定より30分以上遅れたが、それでも何とか待ち合わせのお店、『マントラ』に到着。
入り口で店の女性が迎えてくれ、大きな木の扉を押し開けて、店内に誘う。
広いウェイティング・バーを抜け、とてつもなく大きく豪華なメイン・ダイニング・ルームに案内される。
左側には、大きなワイン・セラーも見える。
店内は柔らかな照明に包まれ、上を見上げると、部屋の周囲に二階席があることに驚く。
いったい何人を収容することができるのだろうか。
急いで白ワインを抜栓し、乾杯。
イタリアの大手ワイナリー、ゾーニンが造る、ピノ・グリージョ、2011年。
ゾーニンは17世紀にヴェネト州でワイン造りを始め、1821年に会社を設立した名門。
今ではイタリアの七つの州に1,800ha以上のぶどう畑を有し、年間3,500万本のワインを世に送り出している。
フレッシュでフルーティー。
強めに冷やし、ぐいぐいと飲んでしまう。
ゾーニンのワインはコストパフォーマンスが良く、タイのような輸入関税が高い国では嬉しいワインである。
とにかくメニュー・ブックが分厚く、初めて訪れた私には選んでいると時間が足りないのだ。
お店の人に、ここは何料理なのかと聞いたところ、イタリアン、フレンチ、ジャパニーズ、チャイニーズ、インディアン、そしてタイとの回答。
巻き寿司の前菜に、シーザーサラダとイタリアンバジル・オリーブオイルを漬けたパン。
そしてサテとなると、バンコク、いや万国料理としか言いようがない。
一本目をあっという間に飲んでしまったので、二本目はもう少しコクがあるものを選ぶ。
オーストラリアのドメーヌ・シャンドンが造る、シャルドネ、ヤラ・ヴァレー、2008年。
このワイナリーは、フランスの大手シャンパーニュ・メゾン、モエ・エ・シャンドンが1986年に設立したもの。
メルボルンの東50Kmにあるヤラ・ヴァレーは、シャンパーニュの気候に似ており、良いピノ・ノワールやシャルドネが生産されている。
しっかりした熟成感を持ち、ブルゴーニュのシャルドネにも似たエレガントな仕上がりとなっている。
ドメーヌ・シャンドン・オーストラリアは、素晴らしいスパークリング・ワインも生産している。
シャンドン・グループには、フランスのシャンドン、オーストラリアのシャンドン、カリフォルニアのシャンドンの三種類があり、いずれ劣らぬ素晴らしスパークリング・ワインである。
さて、料理もワインも話しもまだまだ終わらない。
タイのパタヤでの楽しい夜の続きは、また明日。