市内での買い物や街ブラを済ませると、服を着替え、夕食に向かう。
今夜の店は、香港に詳しい友人のお勧め。
『ハイアット・リージェンシー』からネイザン・ロードを渡り、ペキン・ロードを進む。
目の前に豪華なホテル、『ランガム・ホテル』が見えてきた。
この階段を上った二階にあるメイン・ダイニングが今夜の目的のお店、広東料理の名店、『唐閣』なのだ。
友人のお勧めは、コース・メニュー。
中華料理は一皿の量が多いので、小人数の時はコースで注文することが最も良いのだ。
選んだワインは、イタリア、ピエモンテ州でミケーレ・キャルロが造る、ガヴィ・デ・ガヴィ、2010年。
日本でも何度か飲んだ事があるので、安心して選ぶことができる。
このエチケットは一度見ると忘れないので、すぐにミケーレ・キャルロとわかるのだ。
ふくよかな果実香。
そして、とても切れの良い辛口。
ぶどうはコルテーゼ100%。
ピエモンテのガヴィやアルネイスは、好みの白なのだ。
なかなか美味い。
甲羅に乗せて揚げた蟹コロッケは、本当に美味い。
これも濃厚で美味い。
素材の味わいを大切にした、上品な料理。
鮑はもちろん美味いが、シイタケも負けず劣らず美味。
これも極めて美味い。
汁のない汁そばのような味わい。
美味いが、もうお腹はいっぱい。
それにしても、ここのプーアールは美味い。
卓上では、お湯が温められており、どんどんお茶を注ぎ足してくれる。
今度はお茶でまたお腹がいっぱいになってきた。
完熟マンゴーが美味い。
どちらも甘さ控えめなのが嬉しい。
ここを紹介してくれた友人に感謝の思いを持ちながら、店をあとにする。
ネイザンロードを渡るときに上を見上げると、目の前のビルの後ろに、宿泊ホテル、『ハイアット・リージェンシー』が空に向かって明るく輝いている。
ホテルの上の方の向こう側、香港島側に宿泊している部屋がある。
香港で過ごす、楽しい夜でした。