選んだワインは、ロス・レメディオス、レゼルヴァ、2009年。
メキシコのワインである。
エチケットに、シラー、カベルネ、メルローと書かれている。
鼻に近付けると、アルコールのアタックがツンと来る。
口に含むと、シラーとカベルネとメルローのどれともつかぬ果実味が、どっと一度に押し寄せてきた。
美味しいと言えば美味しいが、酸味がほとんどなく、繊細さには掛ける。
この後に、豪快に肉を食べることにしているので、それには良く合うと思う。
何枚もの肉の中から、1ポンドのテンダーロインと、あばら肉のハーフラックを選ぶ。
これはなかなかのヴォリュームだ。
あばら肉は、24時間を掛けて遠火でゆっくりと焼き上げたもの。
骨を掴んで肉を歯でこそぎ落として豪快に食べる。
両方の肉を一切れずつ、そして付け合わせのベークドポテトを少し皿に乗せただけで、こんな量になる。
お腹がいっぱいになったので、樽熟成の上質のテキーラを飲むことにする。
これはメキシコの三色旗の飲み方だが、樽熟成のテキーラなので、白が無くなってしまった。
これはかなり高価なテキーラ。
しかし、とても美味い。
結局、ストレートで二杯飲んでしまった。
琥珀色の、美しいスピリッツである。
香りが良く、度数は高いが喉越しも良い。
テキーラを二杯も呷ると、自制心が飛んでしまった。
テキーラの種類を代え、三杯目を飲む。
これも樽を使っているが、先のものほどは樽を強く使っていない。
素晴らしい香りとまろやかさ。
これも美味い。
このテキーラも、なかなか上質のものなのだ。
もう一杯と言いたいところだが、モンテレーの夜は危険。
ガードマン付きの車で移動するとはいえ、あまりリスクを冒したくない。
友人達と過ごす、メキシコ、モンテレーの楽しい夜でした。