食事はほとんど終わっているのだが、ワインも無くなってしまった。
とうとう三本目のワインを開けてしまう。
今度はカリフォルニア。
ベリンジャー、クリア・レイク・ジンファンデル、2007年。
ベリンジャーは、1876年設立のナパ地区最古のワイナリー。
第二次世界大戦後には低迷したが、1972年にスイスのネスレ社の傘下に入って復活を遂げ、今はオーストラリアのフォスター社の傘下で発展を続けている。
二本目にピンパラロードを飲んでいるので、三本目はそれよりも強い赤を選ばねばならなかった。
そこで、このジンファンデルを選んだのだ。
クリア・レイクは、昼夜の寒暖の差が大きいぶどう栽培の好適地。
雑味の無い、まさにクリアで円やかなボディ、シルキーなタンニンを持つ、とても綺麗で強いジンファンデル。
食後もワインを飲みながら、楽しい話が続く。
センレック汁そばは、私のお気に入り。
バンコクでも必ず食べている。
そこで、禁断のグラッパ。
イタリア、ピエモンテ州のベルタが造る、ヴァルダヴィ・グラッパ・ディ・モスカート。
モスカート種100%で造られるグラッパ。
ベルタのグラッパは品質が高く、食後の最良の友である。
グラッパが入り、話題は益々広範囲に飛翔し始める。
私達より遅く来たテーブルが、既に空いてしまっている。
ここらで〆ることにしよう。
一日5個限定の、特別メニューなのだ。
男性だけのテーブルで食べるのは気が引けるが、好きなものは仕方が無い。
友人達と丸の内の天空で過ごす、楽しい夜でした。