サンフランシスコ最初の夜は、ファイナンシャルディストリクトにあるカリフォルニア料理のお店、『ブルバード』に行く。
フェリー・ビルディングからも近い、人気店。
日本で予約を入れてこなかったので、午前に急いで予約を入れたが、一番早い時間でも20時30分にしかテーブルが取れなかった。
スチュアート・ストリートにひときわ明るく輝くレストランは、通り沿いにかなり広いスペースを占めている。
予約時間の10分前に着いたが、テーブルに案内されたのは、20分後。
銘柄は忘れたが、カリフォルニアらしく、豊穣でボディが重厚で、しかも辛口。
美味いが、空いたお腹にどんどん染み込んでしまう。
このままでは二杯目を頼んでしまいそうだと思う頃、幸いにも席に案内された。
私のテーブルの横にも、天使の像が空を見上げている。
アワビの下に敷かれているのは、蛸の薄切り。
いかにもカリフォルニアらしい。
パルミジャーノのスライスと、カリカリに焼いたチーズとの組み合わせが面白い。
赤ワインは、ニール・ファミリー・ヴィンヤーズの、ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン、2005年を選ぶ。
ふくよかな果実香、深い熟成感、強いが重すぎないボディ。
洗練された美味さだ。
3月にロサンジェルスを訪れた時にも思ったが、カリフォルニアで飲むカリフォルニア・ワインは本当に美味い。
特に、どの店でどのワインを飲んでも外れが無いのが嬉しい。
レアーで焼いてもらったので、柔らかくジューシー。
赤ワインとの相性も抜群。
デザートも手がこんでいて美味い。
人気店の理由がわかる。
久し振りのサンフランシスコを満喫した夜でした。