冬はちゃんこ、ということで、私が大好きなお店、元赤坂の『まき田』に友人たちと繰り出した。
なんと言っても、『まき田』のちゃんこは美味いのだ。
今夜も女将さんにお願いして、ワインを取り寄せておいてもらった。
最初の白は、ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌのモレ・ブラン、サントーバン・プルミエ・クリュ、レ・コンブ、2008年。
サントーバンは、ピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェに隣接する地区。
モレ・ブランは、ドメーヌ・ルフレーヴの醸造長を務めるピエール・モレ氏のメゾン。
豊穣なイメージのルフレーヴに対し、より爽快でクリアーな感じを持つ。
ビオディナミの自然なぶどうの息遣いを大切にし、樽はあまり利かせていない。
う~ん、どれにしようか。
まず、大好きなピエモンテの造り手、アンジェロ・ガイアがトスカーナ・ボルゲリで生産する、カ・マルカンダ、プロミス、2009年。
ガイアが気にいったボルゲリの土地を手に入れるのに18回にもおよぶ長い交渉を要したことから、”カ・マルカンダ=果てしない交渉の家”と名付けられたことは有名な話。
カ・マルカンダには3つのラインアップがあり、フラッグシップのカ・マルカンダは赤、続くマガーリは黒、そしてプロミスは青のエチケット。
新樽と瓶内で熟成させたボディは充分に重く、複雑なニュアンスと円やかなタンニンの素晴らしいバランスを持つ。
ぶどうは、メルロー55%、シラー35%、サンジョヴェーゼ10%。
となると、ワインも三本目に突入。
これもトスカーナ、ボルゲリ地区の素晴らしいワイン。
オルネッライアが造る、レ・セッレ・ヌオーヴェ、2009年。
オルネッライアについてはあまりにも有名なので、説明の必要はないだろう。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローを12ヶ月樽熟成後、アッサンブラージュして更に6ヶ月間樽熟。
その後の瓶熟成が6カ月短いのが、オルネッライアのセカンド的位置づけの、レ・セッレ・ヌオーヴェなのだ。
以前は全てオルネッライアとして出荷されていたが、品質を一層上げるために出荷量を絞り込み、残りをレ・セッレ・ヌオーヴェとしたのだ。
私なんかが飲むと、オルネッライアとの違いはわからない。
オルネッライアのセカンドだと考えなければ、これは素晴らしいスーパー・タスカンなのだ。
今夜は料理の記事をスキップしてしまい、ご主人、ごめんなさい。
そして女将さん、何時も素敵なワインを用意してくれて、ありがとございます。