彼女を誘って、久し振りに南青山の『花井』に鮨を食べに行くことにした。
まだ年内なので、最初の1本はボジョレー・ヌーヴォー。
ピエール・ポネルのボジョレー・ヌーヴォー、2011年。
ピエール・ポネルは、1875年にピエール・ポネルによって設立されたブルゴーニュのネゴシアン。
今年のエチケットは、パリのブラッセリーで踊り、ワインを飲む人々の楽しい場面だそうだ。
綺麗に造られた、素敵なボジョレー・ヌーヴォー。
やはり今年のボジョレー・ヌーヴォーは出来が良い。
新鮮な鯵と香ばしい胡麻がベストマッチ。
刺身の次は、的矢牡蠣。
これは美味い。
これも美味い。
バルトン&ゲスティエのサンセール、2009年。
バルトン&ゲスティエは、1725年設立の、ボルドーの名門ネゴシアン。
酸味とミネラルのバランスが良い辛口なので、少し強めに冷やして飲めば鮨に最適なのだ。
ぶどうはもちろんソーヴィニヨン・ブラン。
ここに来るたびに飲んでいる、お気に入りの1本である。
私は、コハダ。
光物が好物なのだ。
今夜の鯖はなかなかいける。
この撮影直後、彼女の前のカウンターに飛び跳ねてしまい、獲り抑えるのに大騒ぎした。
次はホッキ貝。
私は貝類も好きなのだ。
とても脂が乗っていたので、何となく重い赤も飲みたくなった。
そこで、南フランスでジャン・クロード・マスのレ・ドメーヌ・ポール・マスが造る超コスパ・ワイン、イル・ラ・フォルジュ、カベルネ・ソーヴィニヨン、2009年を抜栓する。
ドメーヌ・ポール・マスは、1892年創業。
当時9haだったぶどう畑は、今では120haに拡大。
そのレ・ドメーヌ・ポール・マスを率いる若き4代目当主が、ワイン会の寵児、ジャン・クロード・マスなのだ。
ジャン・クロード・マスのイル・ラ・フォルジュは、本当に凄いと思う。
この価格で、このフルボディ。
オーク樽で10ヶ月の熟成を経たカベルネは、充分に良質のAOCワインの風格を持つ。
これも美味。
彼女は玉子だけをおつまみで食べている。
二個を彼女にあげると、彼女が頼んだネギトロを二個くれた。
もうお腹はいっぱいだし、心も彼女の温かさに満たされている。
南青山の行きつけのお寿司屋さん、『花井』でも楽しい夜でした。