「最近は一段と涼しくなったね」と言うと、彼女は「涼しくなったのではなくて、寒くなったのよ」と訂正する。
「それなら温かいものを食べに行こうよ」と答える。
と言う訳で、元赤坂にある大好きなお店、『まき田』に行くことにした。
ここのご主人は九重親方の友人。
そこで、そこかしこに九重部屋の記念品が並んでいる。
今夜はまだ解禁日直後とあって、女将さんがボジョレー・ヌーヴォーを用意しておいてくれた。
ボジョレー・ヌーヴォーを洗練されたメジャーに押し上げた立役者、ボジョレーの帝王と呼ばれる、ジョルジュ・デュブッフ。
それにしてもデュブッフのボトルは華やか。
テーブルに置いているだけで、場が華やかになる。
「このボトル、君に似合うね」
「こんなに派手じゃないわよ」
「でも、華があって素敵だよ」
あまり、ちゃんこ料理屋さんでする会話ではなかったかな、と思ってしまう。
色々な味を少しずつ楽しむことができる。
このたれが美味いのだ。
醤油味が赤ワインにも合うので、よくお代わりして食べている。
以前もここでこの白を飲んでいる。
オーシエール・ルージュ、2009年。
ラフィット・ロートシルトが南仏ラングドックで手掛けるフルボディの赤ワイン。
女将さんは寝酒に使っているとのことで、良い選択だ。
ボルドーを代表するカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローとがこのワインにエレガンスを与え、南仏を代表するシラーとムールヴェードルが力強さを与えている。
素晴らしいバランスを持ったワインである。
ワイングラスと、相撲の絵が描かれたコースターのミスマッチが面白い。
まだ料理もワインも楽しみたい、と言うことで、続きはまた明日。





