店は、『ウォールストリート・ステーキハウス』。
何故ウォールストリートなのか良くわからないが、富と成功の象徴として使っているのかもしれない。
今は、米国金融資本主義の批判の象徴となっているのだから、この名には違和感がある。
まずは、モンテレーを代表する会社、カルタ・ブランカに敬意を表して、ビールで乾杯。
切れの良い、美味いラガーである。
でも美味いからと言って食べ過ぎると、ステーキが入らなくなる。
出された大きなパンの蓋をとると、あれ、スープが無い。
香りも良く、味も素晴らしい。
白ワインは、モンテ・シャニックのシュナン・コロンバール、2009年。
もちろん初めて飲むメキシコの白である。
生産地は、バハ・カリフォルニアと書かれている。
高品質ワインの生産を夢見た、5人の仲間によって1987年に設立されたワイナリーだそうだ。
濃い目の黄金色。
シュナン・ブランはロワールのぶどう、コロンバールも南西部で使われるぶどう。
そのため、強いぶどうの果実味を想像したが、口に含むとすっきりとした辛口。
これはなかなか美味い。
18オンスもあるが、レアーで焼いた肉が美味いので、完食。
16オンスが1ポンドなので、1オンスは約28.3g、18オンスは約510g。
さて、ステーキに合わせた赤ワインは、アンサンブル、2007年。
セパージュを聞いて驚いた。
メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・シラー、バルベーラ、ジンファンデル。
フランス、イタリア、カリフォルニアのぶどうが混合されている。
昨夜のワインもそうだったが、メキシコではセパージュに制限は無いようだ。
とても果実香が強く、口に含むと複雑な味わい。
カベルネやメルローが強いようだ。
とにかく、他の国では味わえない不思議なワイン。
これだけ良いぶどうを混ぜ合わせれば、美味しくないはずは無いというところだろう。
ドン・フリオをストレートで飲むことに。
飲み方は、私の好きなこの方法。
トマトをベースにしたジュース=赤、ライム・ジュース=緑、そしてテキーラ=白。
つまり、メキシコの国旗の色を並べて飲むのです。
これは美味い。
今夜も楽しいメキシコの夜でした。