ラベルには、「やまじごろし」と恐ろしげな名前が書かれている。
サブタイトルを見ると、「JAうま特産、里芋焼酎」との表記。
「うま」とは、以前の愛媛県宇摩郡のこと。
今は川之江市と伊予三島市と合併し、四国中央市になっている。
しかり、農協は今も「うま」の単位になっているようだ。
里芋が最初に書かれているということは、一番多く使われていると言うこと。
そう言えば、宇摩郡は、里芋の名産地。
実は「やまじごろし」という名前は、地元住民の公募によって付けられたもの。
宇摩地方に吹く強い風、「やまじ風」を封じるのが「やまじごろし」の意味。
やまじ風を封じ、農業発展を祈る気持ちが込められているのだそうだ。
四国は日本酒文化圏であり、以前は焼酎は製造されていなかった。
食文化の変化により、その四国でも焼酎が製造されるようになっているのだ。
四国中央市には「梅錦」という素晴らしい酒造蔵があり、焼酎も生産している。
この焼酎は、松山市にある「桜うづまき」で生産されている。
また、JAうまでは、地元特産の山の芋を使った焼酎、「うま乃風」も発売している。
ほとんどの焼酎は、写真に撮っても透明なので、色合いについて説明のしようが無い。
鼻に近づけると、ほんのりと甘い香り。
口に含むと、きりりと締まった辛口。
これは確かに美味い。
送っていただいた友人に感謝の、素晴らしい焼酎でした。