ようやく少し涼しくなってきた。
そこで、友人達を誘い、ちゃんこを食べに行くことにした。
ちょっと気が早いような気もするが、元赤坂にある『まき田』のちゃんこは最高に美味いのだ。
女将さんが私用に、ワインを何本か仕入れておいてくれた。
お店常備のワインもなかなか良いが、既に全種類飲んでしまっているのだ。
最初のワインは、オーシエール・ブラン、シャルドネ、2009年。
ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトがラングドック地方で手掛ける、シャトー・オーシエールの白ワイン。
シャトー・オーシエールは歴史あるシャトー。
衰退してしまっていたこのシャトーをロートシルト家が取得したのは、1999年のこと。
その後近代的なぶどう栽培技術と醸造設備を導入し、シャトーを再生させたのだ。
”A”は、オーシエールの頭文字であると共に、アルファベットの最初の文字。
厳格な品質、長い歴史と伝統、そしてその復興と再生を、16世紀の装飾字体の”A”で表現したのだそうだ。
さすがシャトー・ラフィット・ロートシルトが手掛けると、ラングドックの白もこんなに素晴らしくなるのだ。
それにしても、ワイングラスとこの相撲のコースターはミスマッチ。
青菜のおひたしに、蟹が乗っている。
湯葉も美味しいが、柿にクリームチーズが良く合う。
このたれに漬けて出すのが、『まき田』流。
二本目の白は、シャトー・タルボー、カイユ・ブラン、2009年。
ボルドー、サンジュリアンのグラン・クリュ、シャトー・タルボーが造る、”白い小石”という名の高級辛口白ワイン。
メドック最高の白ワインと言われている。
確かにこれは美味い。
このボトルは2009年と若く、今飲んでも素晴らしいが、まだまだ熟成が期待できるワインである。
これは美味。
ここで、赤に切り替える。
今夜の赤は、ローヌを代表する造り手、E.ギガルのジゴンダス、2007年。
E.ギガルのワインは、色合いが濃い。
ぶどうの樹齢は40年、樽熟成期間を2年もとっていることが、ギガル独特の強いボディを形作っている。
このジゴンダスもとても濃く、果実味が豊富だが、タンニンはやさしく、そのためエレガントな仕上がりとなっている。
2007年のぶどうのセパージュは、グルナッシュ40%、シラー25%、ムールヴェードル25%。
今は、鰯のつみれを入れているところ。
これ以降、食べることに専念したので、写真撮影はお休み。
具を食べた後はうどんを楽しむ。
元赤坂で友人達と過ごす、楽しい夜でした。