場所は東京駅が便利。
そこで、東京駅から地下通路ですぐに行ける丸ビルにあるお店、『マンゴツリー東京』に行くことにする。
今日の東京は、雨模様。
皇居越しに見える霞が関も雨に煙る。
何時もの窓際の席に着くと、予約票を背負った象が、テーブルを守っている。
ワインを選んでいると、友人が現れた。
今夜の白は、珍しいメキシコのワイン。
カーサ・マデロが造る、シャルドネ。
カーサ・マデロは1597年創設の、アメリカ大陸最古のワイナリー。
ふくよかで丸みがあり、豊饒な完熟ぶどうを用いていると思われる。
ほのかな樽香も気持ちが良い。
こんな素晴らしいシャルドネがメキシコにあったとは、初めて知った。
実はこのシャルドネは世界でも評価の高いものであり、ぶどうはメキシコの高級ぶどう産地、パラス・ヴァレーのシャルドネを使っているのだ。
何だか南蛮揚げのような料理で美味い。
本当は白と緑の二種のゴーヤを使うのだそうだが、この日は白ゴーヤが入荷しなかったのだそうだ。
ここのは本当に辛く、そしてリッチで美味いのだ。
赤ワインは、チリのコルチャグア・ヴァレーでワイン造りを行う、ビニャードス・エラスリス・オヴァリュのパヌール・リザーヴ、オーク・エイジド、ピノ・ノワール、2009年。
ビニャードス・エラスリス・オヴァリュは、1992年設立の新しいワイナリー。
2,500haの畑を有し、輸出向けに急速に生産量を伸ばしている。
ボディはとても強く、複雑なニュアンスを持ち、余韻も長い。
あまり飲むことは多くないが、新世界のワインにも素晴らしいものが多くなった。
ビニャードス・エラスリス・オヴァリュでは、有機栽培に取り組んでおり、今後も楽しみなワイナリーである。
最初のメイン料理は、鮮魚のソテー、スパイシーフレッシュバジルソース。
ワインにとても良く合って美味い。
デザートは、アメリカンチェリーのフランベ、ホワイトチョコレートのアイスクリームをのせて。
彩りも綺麗。
この籐の台は、タイの雰囲気があって好きだ。
何時来ても満足させてくれる、『マンゴツリー東京』でした。