今夜は、日本に住む韓国の友人に連れられて、新大久保の『生マッコリ家』へ行く。
本当に美味いマッコリを飲ませる店はほとんど無い。
と言ったら、それならこの店に連れて行ってあげようということになったのだ。
ソウルでも、新鮮なマッコリを飲むことができる店は数少なくなっていた。
そこでマッコリが飲みたくなると、明洞(ミョンドン)の全州会館(チョンジュフェガン)にばかり行っていたものだ。
マッコリは、庶民の安酒として軽んじられ、賞味期限も短いことから、取り扱う店が激減してしまっていたのだ。
それが今では低いアルコール度数が評価され、健康志向とも相まって、人気を取り戻している。
店は新大久保駅から結構離れているので、韓流ファンの喧騒から逃れることができる。
これは美味い。
良い米を用いて発酵させており、今も活き活きしている。
マッコリは鮮度が命。
醸造後、三日の内に飲んでしまうのが美味いのだ。
マッコリ・スクージといった感じで、これからの季節に最適。
これも美味いが、醸造香を楽しむにはちょっと冷た過ぎる。
おつまみは、ヘムル・チヂミ。
マッコリは口当たりが良く、しかも冷えているので、どんどん飲んでしまう。
低いとはいっても8%のアルコール度数があるので、気が付いた時には腰が立たなくなってしまう。
そこで、食べながら飲むのが良い。
ここのはちょっと変わっていて、野菜がたっぷり。
炭水化物系の料理を二皿食べて、悪酔いを防ぐ。
小さな蛸の辛し炒め。
辛いがマッコリに良く合う。
豚の三枚肉を蒸したもの。
茹でた白菜に、キムチと共に巻いて食べる。
満杯になったお腹を抱えて店を出ると、大きな鯰が見送ってくれる。
あまりにリアルでちょっと気持ち悪いが、これが店の目立つ目印。
紹介してくれた友人に感謝し、美味いマッコリに満足した夜でした。